猛虎“AKB劇場”だ!阪神22安打爆勝

[ 2010年9月1日 06:00 ]

<神・横>2回無死、ブラゼルは右越えホームランを放ち、トラッキーと光のダンス

 【阪神13―1横浜】30日ぶりに甲子園に戻った猛虎打線が凄まじい破壊力を見せつけた。首位・阪神は31日、横浜投手陣に22安打を浴びせて3連勝。2試合連続の20安打以上はセ・リーグ初の快挙となった。クレイグ・ブラゼル内野手(30)の先制弾に始まり、6回には金本知憲外野手(42)と新井貴浩内野手(33)のアベック弾も飛び出し「AKB砲」初のそろい踏み。2位・巨人とのゲーム差を1に広げ、勝負の9月も猛打でVへ突き進む。

【試合結果


 ただいまの言葉はいらない。長期ロードを終え、30日ぶりに帰ってきた甲子園で、ナインはあいさつ代わりと言わんばかりにその思いを白球に乗せた。22安打13得点。セ・リーグ初となる2試合連続20安打以上にスタンドはお祭り騒ぎだ。「甲子園に来てみんな地に足をつけて試合ができたと思う」。最高の形で8月を締めた真弓監督のほおも思わず緩んだ。
 猛虎ファンも「会いたかった~!」に違いない。甲子園を熱狂の渦に巻き込んだのは、3人で9安打8打点をマークした「AKB」だった。まずは2回にブラゼルが内角低めのカーブをすくい上げ、右翼席へ2戦連発となる39号先制ソロ。その後もヒットを重ね4安打3打点の活躍に「先制点は投手にとって大きいからね。ジェイソン(スタンリッジ)も乗ってくれたはず」と胸を張った。
 6点リードの6回。勝負は決していたが、それでも勢いを止めないのが今の猛虎打線だ。先頭の金本は131キロスライダーをとらえ、バックスクリーン左へ14号ソロを叩き込む。さらには2死一塁で弟分の新井が左翼席に突き刺す17号2ラン。「甲子園で打つホームランはうれしいですね。打線が凄い。なんと言ったらいいか分からないですけど」。打者11人の猛攻で一挙6点を奪った。
 月間3度の20安打以上は、プロ野球タイ記録。阪神にとっては46年7月以来、64年ぶりの快挙となった。甲子園に帰ってきた猛虎は、さらにパワーアップしていた。新井はお立ち台でこう締めくくった。「夏休みは終わったのでタイガースファンの子供たちは新学期頑張ってください」。夏休みは終わっても、猛虎の「熱い夏」はまだまだ終わらない。

 ≪2試合連続20安打以上はセ界初≫阪神は29日ヤクルト戦で20安打したのに続き、この日も22安打。2試合連続20安打以上は03年ダイエーが7月26、27日オリックス戦で21安打、32安打と続けたのに次ぎ2度目。セでは阪神が初めてだ。また、8月は25日広島戦でも20安打。月間3度の20安打以上は1リーグ時代の46年7月阪神、03年7月ダイエーに次いで3度目。同一チームで2度は阪神が初めて。

続きを表示

2010年9月1日のニュース