中大・沢村 154キロ連発で“不安”一掃

[ 2010年9月1日 06:00 ]

<中大・早大>先発し、2回を3安打無失点と好投した中大・沢村

 【中大0―4早大】中大は31日、創立125周年記念試合として神宮で早大と対戦。今秋ドラフト1位候補の157キロ右腕、沢村拓一投手(4年)が最速154キロをマークするなど2回を3安打無失点1奪三振で、国内11球団のスカウトが見守る前で左脇腹痛の不安を一掃した。

 初回の第1球。「154」の球速表示に約6000人の観衆が沸いた。19球投げた直球のうち150キロ以上が17球で、154キロを4度記録した。7月25日に大学日本代表の強化試合(JR東日本戦)で左脇腹を痛め、世界大学選手権を辞退。「状態は半分くらい。ほとんどぶっつけ本番です」。本格的に投球を再開したのは1週間前で、故障個所を気にするしぐさも見せたが、巨人の山下スカウト部長は「治っていなかったらあれだけ投げられない。大丈夫そう」と安どの表情を浮かべた。
 リーグ戦開幕は4日。「125周年なので秋は絶対に優勝したい。開幕戦は自分しかいないと思っています」。春は3位に終わった沢村は雪辱に燃え、ラストシーズンのマウンドに立つ。

続きを表示

2010年9月1日のニュース