青木“イチロー超え”4度目月間40安打

[ 2010年9月1日 06:00 ]

<巨・ヤ>1回無死、中前打を放つ青木(投手・東野、捕手・阿部)

 【ヤクルト12―8巨人】口火を切ったのは、ヤクルトのリードオフマンの青木だった。初回先頭で外角低めの142キロ直球をはじき返し、一、二塁間を破る。18安打12得点の猛打ショーの扉を開く右前打は通算4度目の月間40安打目。通算3度のイチロー(当時オリックス)、ラミレス(巨人)を超えた。

 「たまたまいいところに行ってくれた。いい投手なので気持ちで負けないようにと思っていた」。4番・ホワイトセルの右前適時打で先制のホームを踏むと、ベンチで「(東野は)きょうは球が来ていない」と仲間に伝達。打線は青木の言葉を受け、東野を1回0/3でKOし、攻略に成功した。
 チームは18勝8敗で月間首位。2ケタ得点を6度マークして打ち勝ってきた。その打線を引っ張るのは、首位打者、出塁率、安打数でタイトル圏内の青木だ。伊勢巡回打撃コーチからはティー打撃時に「おまえはヤクルトの青木じゃない。青木のヤクルトなんやぞ。おまえが引っ張っていかなきゃアカンのや」と繰り返し暗示をかけられ、意識も高まった。30日夜は川本、荒木、川端ら後輩を連れて金沢市内の寿司店で食事。郷土料理「じぶ煮」を食べ、若手と連帯感を深めた。
 チームの連敗は2で止まり、5割復帰を果たした。猛打賞で打率を・350に上げた青木は「最悪でも連敗しないようにしたい。気持ちでやっていくしかない」と気力勝負を強調。次の「イチロー超え」となる2度目の200安打、そして奇跡のCS出場へ死力を尽くす。

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2010年9月1日のニュース