東野、投手への四球で自滅…4戦4連敗

[ 2010年9月1日 06:00 ]

<巨・ヤ>1回1死二、三塁、ホワイトセルの先制適時打で生還した青木(左端)を横に悔しがる東野

 【巨人8―12ヤクルト】4、5、6、2。ここ4戦で4連敗となった巨人・東野の四死球の数だ。その数こそ4戦で最少だったが、無意味な四球は大量失点につながる。自己最短の1回0/3を6失点でKOされた右腕は「見ての通り、甘いところに入った」と声を絞り出した。

 初回は守備のミスにも足を引っ張られて3失点。味方がその裏1点を返した後の2回だ。先頭の投手・村中に対し、2ストライク1ボールから3球続けて外角高めに外れ、今季初めて投手に四球を与えた。その後は青木、田中に連打を浴びて降板。自滅した右腕に斎藤投手コーチは「あんな投球してたら勝てるわけねえだろ」と吐き捨てた。
 4連敗中の失点は、それぞれ6、3、3、6で計18。うち四死球で出した走者を還されたのは3、2、2、1で計8。この日は1だったが、投手に与えた四球は数字以上にダメージが大きかった。
 原監督も「先発が試合をつくらないと、こういう展開になりますね」と話した。今季ワーストの18被安打12失点で8月は負け越し。2カ月連続も、年間2度の月間負け越しも、4位に沈んだ06年以来だ。首位・阪神と1ゲーム差に遠のいたこと以上に、エースの不調は心配だ。

 ▼巨人・伊原ヘッドコーチ 語る元気もないよ。

 <守乱が引き金>守備陣のミスが大量失点の引き金になった。初回1死一塁で、飯原の中前打を処理した長野が間に合わない三塁へ投げて飯原に二塁を陥れられると、1死満塁では坂本が併殺を取れた宮本の遊ゴロをはじき、3点目を与えた。4回にも小笠原が青木の平凡な三ゴロを悪送球。打撃では2試合連続マルチ安打をマークした長野は「またあす頑張ります」と言葉少なに球場を後にした。

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2010年9月1日のニュース