イチロー あと31本で9月へ「あ、そうだなと思う」

[ 2010年9月1日 16:31 ]

エンゼルス戦の4回、アイバーの打球を好捕し、先発のヘルナンデス(右)とタッチするマリナーズのイチロー

 【マリナーズ3―1エンゼルス】頭を越えそうなライナーを、イチローは背走して飛び付いた。4回2死一塁、アイバーの打球。抜けていれば先制された可能性を好守で摘み取ったが「見た通り。難しさは別に僕から説明できないですよ」と淡々としていた。

 打撃では2回の第2打席に二塁方向、5回は先発ハレンの右手をはじく形で、それぞれ内野安打とした。マリナーズの発表では、2回の一打が通算500本目の内野安打。どちらの場面もスピードが生き、今季の安打数は169となった。

 試合前にかつての同僚、佐々木主浩さんが始球式を務めた。佐々木さんがマリナーズに在籍したのは2003年まで。当時のチームメートで今も現役の野手はギーエン(タイガース)、キャメロン(レッドソックス)くらい。ほとんどが全盛期を過ぎている中で、イチローは元気に走攻守で働いている。「僕だけ、ではないと思いますけど。それも僕には答えづらい」と話した。

 過酷な8月を月間打率3割7厘で終え、いよいよ9月を迎える。公式戦は残り30試合。だが、その点にも「それも今聞いて、あ、そうだなと思うこと」と最後までつかみどころがなかった。(共同)

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2010年9月1日のニュース