吉田正尚のレッドソックスはシーズン800得点を目標に設定 “Nine-on-one”の考え方とは!?

[ 2024年4月6日 08:25 ]

レッドソックス・吉田正尚
Photo By AP

 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のジェン・マカフリー記者がレッドソックスがシーズン800得点を目標にしていると報じた。

 800得点はプレーオフ出場の可能性を示すシンプルな指標の1つで、過去3シーズンで見ると15チームが記録し、そのうちの13チームがプレーオフに進出した。過去2シーズン、レ軍はその数字に届かなかった。

 打撃コーチのピート・ファッセは「最初のミーティングで目標に設定しました。昨年は772得点で終わったので、目標を高く設定したかった。800得点を超えるために個々の打者は何をすべきか?」。生産的な打席を一つ一つ積み上げて行くことだ。

 キャンプ中、ジェットブルーパークのクラブハウスでは、壁のコルクボードに個々の選手の生産的な打席と得点数について、温度計のような形でグラフが示されていた。四球、三振、バレル(打球速度と打ち上げ角度)などで、毎日掲示し、更新された。「自分の名前を見ると“ああ、そうか”となります」とトレバー・ストーリー遊撃手。「チームとしての攻撃プランを再確認するのに良い。より多くの人が質の高い打席を増やせれば、我々はとても良い状態になる」。レ軍が得点で他球団と比較してどの辺にランクされているかも示している。これを公式戦もフェンウェイパークのクラブハウスで続ける予定。監督のアレックス・コーラが選手やコーチからより多くの成果を引き出し、チームの競争力を高めるためだ。

 コーラ監督が強調したいのは“Nine-on-one”の考え方だ。9人が一丸となって、集団として目標に向かって努力する。野球の試合においては、打者が投手と一対一で対決しているように見えるが、チーム全体で立ち向かう。一人一人の打者が少しでも投手に球数を投げさせ、走者を前に進める。試合を一人で決めようというのではなく、みんなの力で得点を挙げる。球団は打者たちに「“Nine-on-one”」のロゴが入った白黒のスウェットを配った。これが受けが良く、選手たちはクラブハウスや試合前の練習で着用、毎日の打席での目標を思い出させている。

 162試合で800得点は1試合あたり約5得点に相当する。レ軍は10試合の西海岸遠征でシーズンが始まったが、ここまで5勝2敗の好成績。5勝のうち4勝は5点以上を挙げた。22年は735得点、23年は772得点で最下位だった。今年は800点を越し、ポストシーズン進出を成し遂げる。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年4月6日のニュース