阪神・ゲラが来日初セーブ 延長10回、得点圏に走者背負うも淡々「勝てたことが何よりうれしい」

[ 2024年4月6日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神7ー6ヤクルト ( 2024年4月5日    神宮 )

<ヤ・神>最後を締めた阪神・ゲラ(撮影・尾崎 有希)
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 終盤に大きく揺れ動いた乱戦を締めくくったのは背番号00の新助っ人だった。阪神が1点優勢の延長10回に登板したゲラが無失点に封じて来日初セーブ。Wストッパーを任される岩崎から受け取ったバトンをしっかりとチームの勝利につなげた。

 「みんなで粘ってゲームをつくれたと思います。本当に勝てたことが何よりうれしい」

 雨も降り出す悪条件、そして得点圏に走者を背負っても顔色一つ変えず淡々とアウトを重ねた。先頭の長岡に直球を右前に運ばれ、中村の犠打で1死二塁。1つのミスも許されない場面で、メジャー経験もある右腕は集中力を高めた。代打の切り札・川端には初球に156キロの直球を投げ込むと、2球目のスライダーで一ゴロ。最後は丸山和を二ゴロに仕留めて、マウンドに集まったナインとハイタッチをかわして勝利をかみしめた。

 同じ中南米出身のミエセスの陽気さとは対照的に、黙々と練習をこなして物静かなイメージの右腕は、“足元”に個性が出る。キャンプ初日、球場入りの際に履いてきたのは「ナイキ」と有名ブランド「オフホワイト」がコラボしたレアスニーカー。「家に少しだけコレクションがあるんだ」と控えめに笑った。

 「どんな状況でも味方を信じて、仲間を信じて、自分を信じて投げるということは変わらないです」

 新天地で手にした記念のセーブも通過点とばかりに、ゲラは仲間とともに歩む長い道のりを見据えた。(遠藤 礼)

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