ソフトバンク・石川 今季初登板初勝利で通算50勝 小久保監督も「らしく」祝福「もっと勝ってください」

[ 2024年4月6日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6ー1楽天 ( 2024年4月5日    楽天モバイル )

<楽・ソ>今季1勝目を挙げたソフトバンク・石川(撮影・篠原岳夫)
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 ソフトバンク・石川が5日の楽天戦で5回2安打1失点、86球と余力を残して降板し、今季初勝利とともに通算50勝へ到達した。

 「初登板で少し不安な部分もありましたけど、スムーズに試合に入っていけました」

 4回まで1安打無失点。昨季までと違うのは高め勝負の多さだ。4回2死、浅村をこの日、最速となる148キロ直球で空振り三振に仕留めたのも内角高めだった。5回2死三塁から自らの暴投もあって失点したがカード初戦で役割を果たした。

 キャンプでは3年ぶりに復帰した倉野1軍投手コーチから「(本来は)高めで勝負する投手」と以前の武器が失われていると指摘された。恩師の言葉を信じ、取り組んだ石川は「狙いと違うのもあり、一概には言えませんが、結果、振ってくれている。それは大きい」と自信を深める。

 昨季は4勝8敗、防御率4・15だった。春先からアピールしたが、開幕の6番目には届かなかった。そんな中、一度、開幕投手・有原の出場選手登録を抹消し、火曜日のローテーションに移すため「金曜日枠」が巡ってきた。20年に最多勝、勝率の2冠に輝いた右腕はチャンスを逃がさない。

 小久保監督が「節目の50勝。もっと勝ってください」と目尻を下げるほど、復活の兆しが見えた夜だった。

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