日本ハム・加藤豪 自身初の4安打 延長12回サヨナラでチーム今季初の連勝お膳立て

[ 2024年4月6日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム3―2西武 ( 2024年4月5日    エスコンF )

<日・西>6回、二塁打を放ちポーズする加藤豪(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの加藤豪将内野手(29)が5日の西武戦で自身初の4安打と意地を見せた。「1番・一塁」で今季初先発出場。延長12回無死一塁で右前打を放つなど、チームの今季初となる2連勝をお膳立てした。今季は開幕から控えに回り、3試合連続の代打で無安打。一時は「代打専門」として扱われかけたが、巡ってきた先発機会で気を吐いた。

 感情を抑えきれなかった。2―2で迎えた延長12回無死一塁。1ボールから加藤豪が右前打でつなぎ、塁上でベンチへ向かって何度も胸を叩いた。NPB2年目にして自身初の4安打で、今季初の2連勝&サヨナラ勝ちをお膳立て。接戦をものにしつつある今季のチームの中心に、間違いなく加藤豪がいた。

 「自分の4安打なんかちっぽけですよ。今日はみんなが自分の仕事を果たしたので、笑顔で帰れるかな」

 開幕から控えに回り、出場3試合はいずれも代打で無安打。「代打専門」の立場だったが、新庄監督はしっかりと見ていた。「フリー打撃がこのメンバーの中で一番いいんですよね。そこですね。結果よりフリー打撃の内容」。加藤豪を今季初めて「1番・一塁」で先発起用。巡ってきた先発機会に燃えないはずがなかった。

 3回2死一塁で今季初安打となる右前打をマーク。さらに6回先頭で右翼線二塁打を放てば、7回には同点に追いつきなおも1死一、二塁で中前打を放った。先月29日の開幕戦で楽天打線を7回2安打無失点に封じた好投手・今井から3安打を放ち「いい投手と分かっていたので積極的に行った」と、胸を張った。

 接戦を制し、チームも2連勝で貯金2。チームが一つ上のステージへ上がる価値ある一勝となった。(清藤 駿太)

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