中日・柳 屈辱ライトゴロも“本職”で勝利導いた!! “開幕投手対決”九里に投げ勝った

[ 2024年4月6日 05:00 ]

セ・リーグ   中日1ー0広島 ( 2024年4月5日    マツダ )

<広・中>7回1死一塁、坂倉を二ゴロ併殺に打ち取り吠える中日・柳 (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 激走は実らなくても力投は実を結んだ。8年目で初の開幕投手を務めた中日・柳の今季2度目のマウンド。広島の開幕投手・九里との白熱の投手戦に投げ勝ち、7回5安打無失点で初勝利を飾った。

 「1点勝負になると思っていたので、とにかく投げ負けないように。今日みたいな試合展開が多くなってくると思うし、その中で勝っていくのが、そういう場所で投げる使命だと思っています」

 初回から、走者を出しても要所を締める持ち味を発揮。7回無死一塁では5番・秋山が送りバントで1点をもぎ取りにきたが、低めカットボールで捕ゴロに仕留めて失敗させた。広島戦は昨年8試合で2勝3敗ながら防御率1・36。8月13日の本拠地での試合では、9回まで無安打無得点を記録しながら打線の援護なく降板する“ノーノー未遂”もあった。この日も7回まで無得点だったが、8回に待望の先制点が入り勝野にバトンを託した。

 もし負けていれば、悔やみきれなかったのが3回2死の自身の打席だ。九里の直球を野手顔負けの流し打ちで右前に運んだが、前進守備の田村が素早く処理して一塁へ矢のような送球。まさかの「ライトゴロ」を完成され、全力疾走後に悔しさでしゃがみ込んだ。

 「野球をやっていて一番速く一塁まで走ったと思います。記憶から消します(笑い)」

 昨季は防御率2・44の好成績で4勝11敗。この日のような「開幕投手対決」が増える今季も援護の少ない試合が予想されるが、1点が入らないなら、1点もやらないだけ。その覚悟に打線が応えることを信じて腕を振る。(山添 晴治)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年4月6日のニュース