日本ハム　限定ユニで劇勝2位浮上！延長12回、マルティネスがサヨナラ犠飛

パ・リーグ   日本ハム3―2西武 （ 2024年4月5日    エスコンF ）

＜日・西＞12回、サヨナラ中犠飛を放ったマルティネスを迎える選手ら（撮影・高橋　茂夫）
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　1メートル90の巨体が、黒い歓喜の輪にのみ込まれた。今季パ・リーグ最長となった4時間22分の熱戦。サヨナラ劇で終止符を打ったのは、苦しんできた日本ハムの4番・マルティネスだった。

　「自分の手でこの試合を終わらせようと思っていた。一人一人が粘り抜いて、あの状況になった。最高です」

　2―2の延長12回1死満塁、豆田の高め150キロの直球を中堅奥まではじき返す犠飛。今季初のサヨナラ勝利で、2連勝も今季初だ。3年目で初めて貯金2とした新庄監督は「今日は負ける気はしなかった。凄い仕事。安打3本より価値がある」と称えた。

　開幕から全6試合で4番に座るマルティネス。この打席前まで22打数1安打と不振にあえいだ。だが、加入2年目の助っ人には頑張る理由がある。カミーラ夫人が第2子を妊娠中で、7月中旬に誕生予定。「分かっているのは女の子。妻も順調なので楽しみ」。2歳の長女・エイミーちゃんは、自身が日本にいる間に母国・キューバで誕生したが、第2子は日本で誕生を迎える予定。新たな家族を迎える喜びに「これから前に進むんだという気持ち」と復調の力にする。

　この日から「エスコンフィールド1周年シリーズ」がスタート。黒を基調とした限定ユニホーム初日に白星を飾り、単独2位に浮上した。「キャンプ中からこういう勝ち方はできていた。別に不思議じゃない。去年（まで）はなしで」と笑った新庄監督。2年連続最下位からの逆襲はまだ始まったばかりだ。（田中　健人）