ロッテ・小島 12球団一番乗り完封 今季初勝利が「1-0」 球団日本人左腕・園川以来29年ぶり

[ 2024年4月6日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ1―0オリックス ( 2024年4月5日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>ファンクラブのハイタッチ会に参加、ファンとともに写真におさまる小島(撮影・長久保 豊)
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 スタジアム全体に響く手拍子と「小島コール」に気持ちが高揚した。ロッテ・小島が1点リードの9回のマウンドに向かう。先頭の西川に右前打を許したものの、最後まで強気の投球を貫いて後続を断ち、今季初勝利を挙げた。オリックス打線をわずか4安打に抑え、21年10月3日の楽天戦以来3年ぶりの完封。今季12球団一番乗り、しかも球団の日本人左腕の1―0完封は95年6月24日ダイエー戦の園川一美以来29年ぶりの快挙だった。

 「1―0の完封はめちゃくちゃ、うれしいですね。一人ずつ打者をねじ伏せるつもりで投げました。9回(マウンドに)行く時の手拍子と声援は背中がゾクゾクってしました」

 2年連続で開幕投手の大役を任されたが、2年連続の黒星。「悔しい気持ちがあった」という左腕は今回の登板に向け、自身の投球を分析するとともに、DeNAから加入したソトに打者目線での助言を求めた。「引っ張っても逆方向にも長打を打てる打者なので。これ以上は聞かないでください」と詳細は明かさなかったが、右の強打者が多いオリックス打線を封じるヒントを得て、5連勝を許していた宮城に投げ勝った。

 本来は丁寧にコーナーを突く投球が持ち味。ただ、慎重すぎることが自分を苦しめることもあった。この日はブルペンから直球の走りがよく、捕手の佐藤とも話し合って「いい球を使っていこう」と決めた。直球を主体にストライクを先行させ、要所でスライダー、フォークも生きた。107球の完封劇。守護神の益田が不振で出場選手登録を外れる中、一人で9回を投げ切った。吉井監督は言う。

 「こういうのを続けながら左のエースになってほしいと思います」。6日は種市、7日は佐々木が先発予定。開幕から2カード連続負け越しとなったが、ここからロッテの反攻が始まる。(大内 辰祐)

 ≪3年ぶり3度目≫小島(ロ)が今季12球団完封一番乗り。小島の完封勝利は、21年10月3日の楽天戦以来3年ぶり3度目で、ZOZOマリンでは初めて。ロッテ投手の1―0完投完封は18年8月17日楽天戦の二木以来6年ぶり、日本人左腕に限ると95年6月24日ダイエー戦の園川一美以来29年ぶりだ。

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