DeNA記者フリートーク特別編 同じ大久保チルドレン・度会の一発を記者は“強烈”に願っていた!

[ 2024年3月30日 07:58 ]

DeNA・度会に送られたENEOS同期が記した寄せ書き
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 昨年12月。DeNA・度会隆輝外野手のドラフトが落ち着いた頃、記者はENEOSの大久保秀昭監督と、度会と話す時間を頂いた。関係性は明白。度会と記者が「大久保チルドレン」ということだ。度会と同監督との関係は説明不要。度会も同監督のことを「もう1人のお父さん」と呼んでいる。

 記者は08年12月に「田沢問題」(NPBを経ず直接メジャー契約した史上初の日本人選手の騒動)を担当し、当時同野球部の合宿所に入り浸った。選手寮で名物のカレーライスを何度頂いたことか…。そして当時も同野球部の指揮を執っていた大久保監督から授かったアドバイスを、今も忘れていない。

 「敗れたとき取材相手にどう接するかが大事だよ」。12月にそのことを伝えると「(取材対象の)人によるけどね」とあっさりかわされズっこけたが、今回記者は、度会を介し「大久保語録」を改めて手に入れた。

 「強烈な願望は実現する」。今回、大久保監督に度会にエールを送る直筆の手紙をお願いし、25日に同野球部に受け取りに訪れた。高橋朋玄マネジャーが手渡してくれた手紙。その文面の中に、そう記されていた。

 高校卒業時にドラフト指名漏れした度会が「ドラフト1位でプロに行きたい」と名門の門を叩き汗を流し続けた姿を、指揮官は見届けてきた。その率直な思いなのだろう。

 心に刺さった。そして29日開幕戦。記者は度会の初打席で「ホームラン」を「強烈」に願った。特定の選手のアーチを願うことなんてない。結果は二ゴロ。だが強烈な願いは、第2打席で実現した。 九里からの右越え同点3ラン。その瞬間、記者は冷静だった。「強烈に願い続けたから」。そんな感じだ。

 25日にENEOSを訪れたとき、「ホーム」に戻ったように心が躍った。浮かれる記者に丁寧に接してくれた高橋マネジャーにも感謝したい。そしてこれからも「大久保チルドレン」度会の躍進を見届けたい。29日午後11時30分。記者には長い夜となったが、こみ上げる達成感とともにハマスタをあとにした。(記者コラム・大木 穂高)

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