パドレス・松井の恩師・石井一久氏 メジャー初勝利を祝福「直球の強さ通用する」

[ 2024年3月30日 01:30 ]

ナ・リーグ   パドレス6―4ジャイアンツ ( 2024年3月28日    サンディエゴ )

昨年、松井を出迎える石井監督(左)
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 パドレス・松井裕樹投手(28)が28日(日本時間29日)、本拠地開幕となったジャイアンツ戦でメジャー初勝利を挙げた。同点の7回1死一、三塁から救援し、犠飛で一時勝ち越しも許したが、味方が逆転して白星が転がり込んだ。これで開幕戦から3試合連続登板となり、自身は無失点を継続。楽天時代の18年9月から昨季まで、GMと監督を歴任した恩師の石井一久氏(50=楽天シニアディレクター)が祝福の言葉を寄せた。

 メジャー初勝利、おめでとう。松井がメジャーに挑戦したいという思いは4、5年前から聞いていた。選手としてステップアップしたい、より高いレベルにトライしたいと思うのは当然のこと。その中で彼はイーグルスとの4年契約を全うした。チームの勝利のため、ファンのために腕を振ってきた。だから、みんなが「頑張ってこい」と送り出し、日本から応援している。

 僕も02年にメジャーに挑戦させてもらった。行きたいと思った時が行きどき。彼には「その思いは押し殺す必要はないかな」という話をした。パドレスのA・J・プレラーGMは昔からの知り合い。松井の入団が決まった後、電話がかかってきた。投手としての特徴や性格、通訳などどんな環境を整えてあげればいいのか、いろいろ聞かれた。僕の知っていることはAJに伝えたつもりだ。

 まだ3試合だが、彼の良さは出ている。真っすぐの強さはメジャーでも通用する。日本時代と変わらず、いい意味で、右打者のアウトコースに抜けて空振りが取れている。生命線のフォークでも空振りが取れている。イニングまたぎもできるし、間違いなくチームの戦力になるはずだ。

 これまで多くの先人たちが歴史をつくってきたように、松井にも日本投手のレベルの高さを証明してほしい。それが次に挑戦する投手への橋渡しになると思っている。(楽天シニアディレクター)

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