日本ハム・田宮 初の開幕1軍&開幕マスクでV打&マルチ アマ時代慣れた「マリンだから緊張しなかった」

[ 2024年3月30日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム4―1ロッテ ( 2024年3月29日    ZOOマリン )

<ロ・日>3回、田宮が先制適時打を放つ(撮影・村上 大輔)
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 新星が新たな風を吹かせた。日本ハム・田宮裕涼捕手(23)が29日、ロッテとの開幕戦で「9番・捕手」で出場し、4―1の勝利に貢献した。3回に決勝の中前先制適時打を放つなど、マルチ安打で自身初の開幕1軍入り&開幕マスクで起用した新庄剛志監督(52)の期待に応えた。チームとしても開幕戦は19年以来5年ぶりの白星となった。

 燃えないわけがなかった。生まれ育った千葉で、田宮は6年目で初の開幕1軍、開幕マスクにも抜てきされた。3回無死一、三塁で打席に入った。マウンドには昨季10勝の小島がいる。左対左という勝負の中で、簡単に追い込まれたが、外角スライダーに食らいついた。

 「今日は(伊藤)大海さんを勝たせることだけを考えていた。チャンスだったので、何とか1点という気持ちで打ちました。大海さんの開幕投手を白星で飾れて“よかったな”とひと安心しています」

 オープン戦は打率・240ながら、強肩と俊足を武器に、伏見やドラフト2位・進藤らとの開幕マスク争いを制した。開幕直前にも「マリンだったので、あまり緊張せずにできました」と語った。

 小学6年のときにはロッテジュニアに選出され、ピンストライプのユニホームにも袖を通した。高校通算16本塁打をマークした成田時代も何度もZOZOマリンでプレーした。2年夏は16強で敗れ、3年夏の東千葉大会は決勝で敗れたが、「他の球場よりもやりやすい」と頼もしい。5回には犠打を決め、7回も右前打を放ち、直後には二盗も成功した。

 捕手としても開幕投手の伊藤をリードし、6回無失点の好投に導いた。「打って走る。それが、僕がやりたいこと。捕手で全部やっている人はあまりいないので、そういう捕手になりたい」。打って走って守っての大活躍。就任3年目の新庄監督に初の開幕戦白星もプレゼントした。

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