阪神・坂本、9年目初の開幕マスク 岡田監督が明言!念願の大役も冷静「うれしいですが準備は一緒」

[ 2024年3月28日 05:15 ]

キャッチボールする坂本(撮影・岸 良祐) 
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 阪神・坂本誠志郎捕手(30)が開幕戦先発マスクを勝ち取った。27日に岡田彰布監督(66)が明言し、9年目で初の重責を担うことが決定。29日開幕・巨人戦(東京ドーム)でバッテリーを組む青柳とは22日のオリックス戦(京セラドーム)で既に試運転も完了した。昨季、先発マスクをかぶった試合では51勝23敗2分けでリーグ優勝、日本一にも大きく貢献。チームはこの日、決戦の地となる東京に入った。

 与えられたものではなく、奪い取ったものだ。坂本が9年目で初めて開幕戦で先発マスクをかぶる。岡田監督は昨年同様にシーズンを通じて捕手併用のプランを描くが「開幕は坂本でいく」と29日巨人戦のオーダーの一端を明かした。重責を担うことが決まった扇の要は静かに闘志を燃やしていた。

 「初めてなので、自分の経験としてはうれしいですが、スタメンでも、そうじゃなくても僕がする準備は一緒なので」

 前日26日夜には巨人の新外国人・オドーアの電撃退団が発表された。メジャー通算178本塁打を誇る助っ人不在の打順と対戦することが決定。ただ、守りの大黒柱として決して警戒心を緩めることはなかった。

 「喜んでいいのかどうかはわかりません。巨人はいい選手がたくさんいますし、代わりに足の速い選手が出てくるかもしれません。青柳なのでいずれにしても左打者でしょうけど、また研究します」

 昨季は76試合で先発マスクをかぶりチームは51勝23敗2分けの勝率・689をマーク。青柳とのコンビでは9試合で5勝2敗(チームは6勝2敗1分け)だった。クライマックス・シリーズ(CS)も日本シリーズにも先発出場し、間違いなく38年ぶり日本一の立役者の一人だった。

 昨年まで7年連続で開幕戦先発マスクをかぶった梅野が右肩の肉離れから既に戦列復帰している。岡田監督も「梅野ももう大丈夫。坂本も開幕からずっと一人じゃしんどいから、どっかで固定ではなくす」と昨年同様、捕手は併用する意向を示した。「村上とか大竹とかコントロールがいいのが坂本で、才木とか力勝負するのが梅野で、裏をかく配球させたりな」。臨機応変に選手起用して新たな化学反応を期待。虎最大のストロングポイントである「捕手力」を最大限に生かしていく方針だ。(畑野 理之)

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