【センバツ】石川県勢初の春4強に星稜・山下監督「なかなか超えられなかった壁」被災した地元に明るい話題

[ 2024年3月28日 10:47 ]

第96回選抜高校野球大会第9日第1試合   星稜5-0阿南光 ( 2024年3月28日    甲子園 )

<阿南光・星稜>ベスト4進出を決めあいさつに向かう星稜ナイン (撮影・奥 調)
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 星稜が阿南光を下し、石川県勢初の春ベスト4を決めた。

 打線が序盤に相手先発・大坂から4点を奪取。投げては先発した背番号18の戸田慶星(2年)が相手打線を2安打に抑え、完封した。

 試合後、山下智将監督は「勝てて良かったです」と安堵の表情。「本校としても石川県勢としても初のベスト4。甲子園100年の歴史、96回の歴史ある大会でなかなか超えられなかった壁なので、非常にうれしいです」と喜んだ。

 地元・石川は正月に起きた能登半島地震で大きな被害に見舞われた。そんな中で県勢初の春4強と明るい話題を届け「我々だけの力ではここまで来ることはできなかったので、石川県が大変な中で背中を押されてる気がして、いろんな人からたくさんのパワーをもらってる気がします」と地元の応援に感謝した。

 先発した戸田については「ストレートが非常に走ってまして、後半疲れもあったんですけど、“最後まで頑張っていけ”と背中を押しました」と評価。「(相手打者に)引っ張られるようになったら交代も考えないといけないかなと思っていましたが、最後まで押し込んでいたように見えましたので最後までいきました」とねぎらった。

 打線はほとんどデータのなかった相手先発・大坂を序盤に攻略。「正直、見たことない投手だったので打席の中で感じたことを教えてくれと皆で共有しようと対応しました」とチーム内で情報共有し、一丸で攻略できたと振り返った。

 準決勝へ向けて「しっかり今日の疲れを落として次に向けて頑張っていきます」と指揮官。悲願の初優勝まであと2勝。松井秀喜氏や奥川恭伸ら名だたるOBも成し遂げられなかった偉業へ闘志を燃やした。

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