中央学院が初8強　“料理長”颯佐で逃げ切り！部内部活のクッキング部部長“絶品”スライダーで流れ切った

第96回選抜高校野球大会第8日・2回戦   中央学院7－6宇治山田商 （ 2024年3月27日    甲子園 ）

＜宇治山田商・中央学院＞2番手で登板の中央学院・颯佐（撮影・北條　貴史）
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　一打同点。7―6の9回2死二塁のピンチでも、冷静だった。プロ注目の最速148キロ右腕の中央学院（千葉）・颯佐心汰（さっさ・ここた＝3年）が、スライダーで中飛。4回までに一時は7点リードも、1点差まで追い上げられた接戦を何とか逃げ切った。

　7―4と追い上げられた6回2死一塁。2番手として遊撃からマウンドへ。3回1/3を2安打2失点で、初戦の耐久（和歌山）戦に続く救援での2勝目を挙げ「負けたくないという思いをしっかりボールにぶつけられた」と汗を拭った。

　昨秋から相馬幸樹監督の発案で部内部活動が始動した。社会人野球のシダックスでは、当時の野村克也監督の指導も受けた指揮官。「厳しいことをやるには仲間が必要」と絆を深めるためにお笑い部、ダンス部などが活動する。父・優さん（45）が印西市でラーメン居酒屋「遊遊亭」を営んでいる颯佐は、クッキング部の部長。クリスマス会などで振る舞うチャーハンが人気の得意料理で、部内部活では「人間性、優しさを磨けたと思います」とした。

　甲子園初勝利から初の8強入りを果たし、28日は連戦で青森山田との準々決勝。野手との二刀流に加えて“料理長”の三刀流・颯佐が、三たび打者を料理する。（柳内　遼平）