報徳学園 甲子園100試合目飾った8強入り!力投の間木「責任を背負いながら」

[ 2024年3月28日 05:00 ]

第96回選抜高校野球大会第8日   報徳学園6―1常総学院 ( 2024年3月27日    甲子園 )

<常総学院・報徳学園>力投する報徳学園・間木(撮影・北條 貴史)
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 報徳学園にとって甲子園春夏通算100試合目。主将で背番号1をつける間木歩は大角健二監督から「100戦目を任せる」と託されて奮い立った。「昨日の夜のミーティングで言われた。記念すべき試合を自分に任せてもらえる。責任を背負いながら投げて、100試合目にふさわしい結果になって良かった」。被安打5で8回1失点。期待に応える130球の熱投だった。

 聖地での通算66勝目は伝統の重み。1回2死一、三塁では直球で捕飛、4回2死三塁でも高めの直球で右飛に仕留めた。打撃でも内野安打と押し出し四球で2打点を挙げ、投打で勝利を引き寄せた。

 「これだけ甲子園で戦える強いチームで、記念すべき時に自分たちの代が入れたことを感謝しています」

 組み合わせ抽選の時から勝ち上がれば、準々決勝での大阪桐蔭との激突を覚悟していた。1学年上の先輩がいた昨春の選抜準決勝では5点差を逆転して勝った一方、自らの代が最高学年になった秋季近畿大会準々決勝では3―4で敗れた。

 「大阪桐蔭は倒さなければいけない相手。これからの100試合、自分たちがいいスタートを切らないといけない。大阪桐蔭は一番いい相手だと思う」

 8回まで投げたことで背番号10で最速150キロ右腕の今朝丸裕喜(3年)は温存。7回87球だった22日の1回戦から中5日の猶予を贈った。「相手は大阪桐蔭だから継投になってくる。投手陣でしっかりゲームをつくって戦えるようなピッチングを全員でしていきたい」。もちろん、連投は望むところだ。 (千田 篤史)

 ◇間木 歩(まき・あゆむ)2006年(平18)7月26日生まれ、兵庫県伊丹市出身の17歳。小1で桜台ハンターズで野球を始めて遊撃手。中学では兵庫伊丹に所属。報徳学園では1年秋から背番号20でベンチ入りし、2年秋から背番号1。50メートル走6秒4、遠投120メートル。1メートル80、80キロ。右投げ右打ち。

 ○…報徳学園が史上15校目の甲子園春夏通算100試合に到達。1961年夏の甲子園初出場から出場38度で通算66勝(34敗)は早実(東京)に並ぶ歴代11位。勝率.660は100試合以上の15校中4位タイ。
 ○…前年優勝の山梨学院に続き、昨春準優勝の報徳学園も8強進出。前年決勝進出校がそろって準々決勝に進むのは61年の高松商(優勝→準優勝)、米子東(準優勝→4強)以来63年ぶり。

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