大阪桐蔭・西谷監督 史上最多春夏通算69勝「私の数字ではなく…」同校の77勝は歴代8位に

[ 2024年3月28日 05:00 ]

第96回選抜高校野球大会第8日   大阪桐蔭4―2神村学園 ( 2024年3月27日    甲子園 )

<大阪桐蔭・神村学園>8強入りを決めてほっとした表情を見せる大阪桐蔭・西谷監督(撮影・北條 貴史)
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 大阪桐蔭・西谷監督はラマル・ギービン・ラタナヤケからウイニングボールをもらった。「最近みんな気をつかってくれる」。単独最多に浮上する春夏通算甲子園69勝目。「私の数字ではなく、歴代のOBたちと今日頑張った子たちの数字。うれしく思う。いまの子が40期で歴史の浅い高校。積み重ねてOBたちにいい報告をしたい」と受け止めた。同校としての春夏通算77勝は東邦(愛知)と歴代8位にも並んだ。

 歴戦の勝負勘がさえた。先発して4回1失点の森陽樹に4回に代打。中野大虎につないだ。「流れ的に勝負をかけようと思った。攻める姿勢がみんなに伝わったかな。中野はチームで一番ギラギラしているから」。昨夏4強の神村学園を2年生右腕2人の継投で押し切った。05年夏の初勝利から20年で69勝(13敗)を積み上げ、勝率・841。「監督の何勝とか本当に(意識が)ない。次も勝ちたい。それだけ。ベスト8からが本当の戦い」と春5度目の頂点を見据えた。

 ◇西谷 浩一(にしたに・こういち)1969年(昭44)9月12日生まれ、兵庫県宝塚市出身の54歳。報徳学園(兵庫)では甲子園出場なし。関大で主将を務める。93年から大阪桐蔭でコーチを務め、98年秋に監督就任。08年夏に甲子園大会で優勝を果たし、12、18年には春夏連覇。監督では歴代1位の春夏通算8度の全国制覇。

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