ソフトB・石川 大場美奈が恋しい? 「心配かけないように」開幕投手狙う

[ 2023年2月4日 07:50 ]

モニターに映し出されたブルペンの横で投球練習を行う石川(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの石川柊太投手(31)が3日、2年ぶりの開幕投手を目指す意気込みを示した。今キャンプ2度目ブルペン入りで約60球を投じ、制球は乱れたものの力強い球を披露。打席に立って見極めた藤本博史監督(59)は球威に合格点を与えた。東浜巨投手(32)とともに3月31日のロッテとの開幕戦先発の有力候補に挙がる右腕は、自身2度目の栄誉へ向けて調整のピッチを上げていく。

 3・31開幕に照準を定めた。石川は「開幕投手を狙わないはずはない」と2年ぶり2度目の開幕投手へ向けて強い決意を述べた。千賀(メッツ)がチームを去り、過去に経験がある石川と東浜が最有力候補。「ただガムシャラにやるだけ」と表情を引き締めた。

 この日は今キャンプ2度目のブルペン入りし、最大のライバルとなる東浜の隣で約60球を投じた。直球のコントロールが定まらなかったが、威力たっぷりのボールがミットを叩いた。斉藤和投手コーチから制球面を指摘された石川は「毎年ですね。どんなに準備しても、キャンプでブルペンがいいことほとんどない」と反省。キャンプ序盤には直球が暴れることが多く、「逆にそれを知っているので一喜一憂しないように頑張りたい」と前を向いた。打席に立って投球を確認した藤本監督は「球は強い。あとはコントロール」と評価した。

 オフには米シアトルの施設「ドライブライン・ベースボール」で約2週間、投球フォームの解析や変化球の改善に取り組んだ。「変化球はいいんですけどね。真っすぐがちょっと。イメージより体が動いていない」。明確になった課題を今後つぶしていく。

 守るべきものを得てプロ10年目に臨む。1月28日に元SKE48でタレントの大場美奈との結婚を発表したばかり。新婚ホヤホヤの右腕は「より一層頑張らないといけないと気持ちを高ぶらせてる」ときっぱり。キャンプは1カ月以上続くだけに「(美奈夫人が)恋しくないって言ったらやばいし、恋しいって言ったら(新聞の見出しが)恋しいみたいになるんで」と笑みを浮かべつつ、「心配かけないように頑張りたいです」と力を込めた。

 藤本監督は開幕投手争いについて「石川は球は強いし、なかなか楽しみ。巨(東浜)は一球一球、気持ちを入れて投げることができている。本当に楽しみですよ」と話した。指揮官は第3クール(11~14日)をメドに決定する方針でいる。石川は「覚悟と責任がある立ち場」と開幕投手を表現し、V奪還の先陣を切ると決意を固めていた。(森 寛一)

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2023年2月4日のニュース