阪神・ドラ1森下 第2クールで“マン振り”解禁宣言 打撃もランニングも「100%でできる」

[ 2023年2月4日 05:15 ]

勝連城跡を訪れたルーキー7人(左から)野口、富田、戸井、茨木、井坪、門別、森下  (撮影・成瀬 徹)
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 阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22=中大)ら新人7選手が3日、世界遺産に登録された沖縄県うるま市の勝連城跡あまわりパークを訪問した。来訪するファンのため土日を練習日とする球団方針から春季キャンプ中の11球団では最も早い休日を迎え、心身ともにリフレッシュ。4日からの第2クールでは引き続き右太腿肉離れで一部別メニュー調整ながら、「100%」のフルスイング解禁を宣言した。

 森下が第2クールでのギアチェンジを予告した。“マン振り”の解禁を決め、走る強度も上げる。ともに「100%」と表現した。

 「打撃の方は100%でできる。あとはランニングの強度が100%(でできるように)」

 右太腿肉離れの影響で2軍スタートになり、第1クールの2日間も一部別メニュー調整で過ごした。前日2日には初めて屋外フリー打撃に取り組み、38スイングで推定飛距離135メートルの特大弾を含む4本の柵越え。まだ「8割程度」の力感で…だ。同じくスパイク着用も解禁したばかりで、ペースはまだ抑え気味。患部の状態について「無理せずに」の言葉を何度も繰り返した。「焦らないといっても、のんびりしているわけじゃない」。早期の全体練習合流へ目安になるのが全力スイングと全力疾走に他ならない。

 同期入団の6人とともに訪れたのは00年12月に首里城などとともに世界遺産に登録された「勝連城跡」。13世紀前後に築かれ、自然の断崖を利用した難攻不落の城として知られ、「一年間これからケガなくプレーできるように。チームの勝利に貢献できるように」と手を合わせた。

 現時点では11、12日に組まれた1、2軍合同の紅白戦への出場は微妙でも、「いつでもいける準備はしておきたいと思っている」と見据えた。もちろん、最優先事項は負傷完治。「しっかり体づくりをして治して、いつでも(試合出場が)できるようにしておきたい」と強調した。最激戦と目される「開幕右翼争い」はまだ先。まずは城のような頑丈な肉体に仕上げ、出陣の時に備える。(石崎 祥平)

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2023年2月4日のニュース