DeNA 9人横並びマシンガンロングティー 98年V打線けん引の打撃コーチ陣が実施

[ 2023年2月4日 05:00 ]

DeNAキャンプで9人並んで行われたロングティー(撮影・島崎 忠彦)
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 DeNAの沖縄・宜野湾キャンプで「マシンガンロングティー大会」が開催された。午後の練習。野手18選手が前後半2組に9人ずつ分かれ、30分間一斉に中堅方向にロングティー打撃を開始した。

 必死にバットを振るナイン。それを見てうなずいたのが石井チーフ打撃コーチだ。「今日は体幹を使い強く大きく振ることがテーマ。意外にきつい。だからいかに選手が楽しめるかを考えないと」

 一斉で横並びなら、互いを刺激し鼓舞できる。笑顔も生まれる。自身はマシンガン打線の中核として、98年に横浜(現DeNA)を日本一にけん引した。さまざまな経験で、つらい中に楽しさが必要なことも学んだ。98年組の鈴木打撃コーチとのタッグで、この日の練習も実施した。

 両コーチが課してきたティー打撃の種類は、前日までの2日間で8種類にも及んでいた。スライドボードを使用し、打撃フォームの形で横滑りしながら打つ練習や、バットのヘッド先端にタオルを巻いて打つ練習など。いずれも練習に飽きさせることなく、下半身や体のスピード感を磨かせる取り組みだ。

 さらに20キロの重りをライフジャケットのように体に巻き付けて行うティー打撃にも取り組む。この日はくじ引きで牧と蝦名がその「幸運」を引き当て、重りを巻き付けてマシンガンロングティーに臨んだ。牧は「重い。脱ぎてえ」と叫びながらも大飛球を連発。スイング数が約200に達した侍戦士は「ジャケットを脱いでからスイングしたら、バットが出やすくなった」と効果も説明した。

 「それぞれにテーマがある。目先を変えながらね。でも何となく楽しめないと。そこが目的」と石井コーチは続けた。競争心もあおった一斉ロングティーの乱れ打ち。25年ぶり日本一へ「つら楽しい」鍛錬を積み上げていく。(大木 穂高)

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2023年2月4日のニュース