ソフトB・リチャードの意識改革 自発的アーリーワークに居残りロングティー「納得できるまでやっている」

[ 2023年2月4日 05:00 ]

王会長(左)が見守る前で豪快な打撃を見せるリチャード(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク6年目の大砲リチャード内野手(23)が、心を鬼にして意識改革を敢行中だ。3日、立候補制のアーリーワークに2日連続参加し、室内練習場で打ち込んだ。全体練習後には居残り特打。2日も自主的に居残りでロングティーを続けており、ここまで自発的なアクションを続けている。

 「数をやるより納得できるまでやっている。みんなに打っているのか、見せる練習も大事。ちゃんとやっている。そんな目標で」

 宿舎に戻るバスが出発するために、途中までしか語れなかったが、言葉一つ一つも以前までの甘えが消えている。今までは言われて動いたロマン砲だが、第1クール初日の1日に藤本監督に向かって疑問を投げかけた。

 「20分くらい話した。“どう過ごしていけばいいか?”と言ってきたんで今年は自分から動かないと、と伝えた。去年と同じじゃない。ポジションは空いてない。つかみ取れと」。1軍監督就任1年目の昨季は2、3軍時代の愛弟子に期待し、一、三塁で使い続けた。ウエスタン・リーグ新記録の29本塁打、84打点の2冠と結果を出したが1軍では不振。23試合で3本塁打したものの、打率・159。小久保2軍監督の推薦がありA組スタートも「寝坊とか変化なしなら即B組(2軍)」と突き放していた。

 だから、明らかに見える変化は指揮官にとっては喜びだ。「(特打を)見たら一球一球、集中していた。目つきも変わってきている」。リチャードは寒空の宮崎でも、気合の半袖で練習する。周囲に発する、さりげないアピールは成功中だ。(井上 満夫)

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2023年2月4日のニュース