【プロ野球キャンプの記者仕事 4日目】声出し、鉄板ネタ…自己演出力のある選手との出会い

[ 2023年2月4日 08:00 ]

ソフトバンク時代の的場。後方には王監督の姿も
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 【プロ野球キャンプの記者仕事 4日目】朝の声出しで人気者に躍り出た選手もいる。今季から楽天のバッテリーコーチに就任した的場直樹氏は、ソフトバンクでの現役時代に秀逸な声出しを連発して人気者となった。

 ある年は「ハイオクガソリン147円、僕の打率は1割4分6厘。今年こそはそのハイオクガソリンではなく、レギュラーガソリン、いやレギュラー目指して頑張ります」と宣言。08年の声出しではテレビカメラに囲まれる前で「僕のオヤジが言いました。直樹、とにかく本を読め、本は心のご飯です。アントニオ猪木のパクリでした」と笑わせた。

 プロ野球選手は個人事業主だ。自己演出力があれば紙面に大きく取り上げられる機会も多い。話題性のある選手なら球団も大事にする。的場には実家が500年近く続いているお寺という鉄板ネタもある。明大時代に大学日本代表の正捕手を務めた頭脳と実力はもちろん、現役時代の明るさと自己演出力もまた指導者として今もユニホームを着ている理由だろう。(K)

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2023年2月4日のニュース