日本ハム・中島 減額制限大幅超え62・5%減でサイン 来季は「新しい気持ちでガムシャラに」

[ 2022年11月11日 06:00 ]

契約更改を終え会見で話す中島(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの中島卓也内野手(31)が10日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万円減の年俸3000万円プラス出来高(金額は推定)の単年契約を結んだ。減額制限(1億円以下は25%)を大幅に超える62・5%のダウン提示を受け入れてサイン。同期入団の杉谷拳士内野手(31)が今季限りで引退し、生え抜き野手最年長で迎えるプロ15年目の雪辱を誓った。

 球団からの提示は厳しいものだった。3年契約の3年間は通算223試合出場で打率・205、0本塁打、17打点。不本意な結果に終わっただけに、中島は大幅ダウンも受け入れる覚悟だった。「この3年間、思ったような成績が出せなかった。新しい気持ちでガムシャラにやりたい」と単年契約での再スタートを誓った。

 今季は2年目の10年以来、12年ぶりの開幕2軍スタートと出遅れた。68試合に出場して打率・233、8打点。少ない出場機会で2年ぶりの2桁盗塁となる17盗塁をマークした。盗塁成功率はチームトップの・810で、「走れましたね。結構、セーフになれる盗塁が多かった」と手応えはあった。

 近年は年齢とともに体重の変化もあり、「今年1年、体脂肪が落ちて体の動きが良かった」と振り返る。今オフは体脂肪率10%を維持するため、清宮から聞いた毎朝30分のウオーキングを取り入れた。通算200盗塁まで残り2、師と仰ぐ田中賢介氏の通算203盗塁まで残り5に迫り「203は超えたい。MAXで30盗塁できれば」と意気込んだ。

 今季は新庄監督の指示で外野守備にも挑戦し、主に中堅で出場機会を見いだした。すでに外野用のグラブも発注しており「1年間、1軍でいるのは最低限。その中で一番は遊撃で試合に出たいが、どこでも守れるようにしたい」と中島。16年日本一を知る男が来季、背中でチームを引っ張る。(清藤 駿太)

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2022年11月11日のニュース