「侍の1番」は俺だ!塩見猛アピール3安打2盗塁「緊張したけど自分の持ち味出せたかな」

[ 2022年11月11日 05:05 ]

侍ジャパンシリーズ2022   日本代表9―0豪州代表 ( 2022年11月10日    札幌D )

<豪・侍>2回、先制の2点適時打を放つ塩見(撮影・光山 貴大)
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 侍ジャパンのリードオフマンに名乗りを上げた。かつてイチローら巧打者が担ってきた1番でヤクルト・塩見が躍動。日の丸を背に打って守って走った。「初めてジャパンのユニホームを着て凄く緊張したけれど、自分の持ち味を出せたのかなと」と胸を張った。

 リーグ連覇を果たしたヤクルトでも定位置の「1番・中堅」で出場。初回は俊足を生かして二塁内野安打。すぐさま二盗も決めた。2回2死満塁ではアサートンから先制の2点中前打。17年WBCにも出場した先発右腕の内角直球を捉え「追い込まれていたので、なんとか事を起こそうと。詰まったけれど、いいところに落ちてくれた」と振り返った。

 4―0の6回先頭では左前打。次打者の阪神・近本の2球目にこの日2個目の盗塁を決めた。近本の二ゴロで三塁に進むと、ソフトバンク・周東の左犠飛で5点目の生還。2四球も選び、6打席中5度出塁した。「栗山監督から“思い切ってやれ”と言われて気持ちが楽になった」と持ち味の積極性を存分に発揮。今季24盗塁の走力だけでなく、6日の巨人戦で本塁打を放つなど今季16本塁打のパンチ力もアピールした。

 強化試合4試合は、打順もポジションも重なる近本と2試合ずつ「1番・中堅」で先発出場した。初の侍ジャパン選出で限られた出場機会の中、9打数4安打で打率・444、3打点。5日の日本ハム戦では試合前の円陣の声出しに指名され「みんな笑顔でスマイルでハッスルしていきましょう!」と鼓舞するなど、ムードメーカー役も魅力の一つだ。

 「日本代表の背負うものが重いものなんだと再確認した。世界相手に自分がどれだけ通用するのか、凄く興味はある。本戦に呼んでいただけたら、自分の力を全力で出したい」と願った。(青森 正宣)

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2022年11月11日のニュース