日本ハム31年ぶりの攻勢 今オフ早くも3件目トレード!石川亮←→オリックス・斎藤綱記成立

[ 2022年11月11日 06:00 ]

古川裕(左)に指示を出す日本ハム・新庄監督(左から2人目)
Photo By スポニチ

 日本ハムは10日、石川亮捕手(27)とオリックス・斎藤綱記投手(25)のトレードが成立したと発表した。今オフのトレードは早くも3件目で、オフシーズンの3件以上の交換トレードは4件を成立させた91年オフ以来31年ぶり。9年ぶりの最下位に沈んだ今季から一転、来季は日本一を狙う就任2年目の新庄剛志監督(50)をバックアップすべく着々と補強を進めている。

 10月18日に阪神との江越、斎藤友―渡辺、高浜の2対2のトレードを皮切りに、11月2日には西武・山田と佐藤の1対1のトレードを成立。最初のトレードを成立させてから1カ月足らずで早くも今オフ3件目のトレードだ。リードに定評のある石川亮を交換要員とし、弱点の中継ぎを補強する形で変則左腕の斎藤綱を獲得。沖縄・国頭での秋季キャンプに参加中の新庄監督は「フロントの方たちが決めること」と前置きしつつも「これは物凄くいいトレードだと思う」と歓迎した。

 北照から14年ドラフト5位でオリックスに入団した斎藤綱は、20年に自己最多32試合に登板も、21年4試合、今季5試合と低迷。新庄監督は「(投球を)見てみないと分からないけど」と前置きしつつ「どんどんどんどん(腕の位置を)下に下げていこうかなと思う。結果が出ていないんでしょ?っていうことは何かを変えないといけないということ」と覚醒に向けてフォーム変更も示唆した。

 また、米国在住の野球ジャーナリスト、フランシス・ロメロ氏は今季限りで中日を退団した強打の捕手A・マルティネスと契約間近と自身のツイッターで報道。正捕手不在のチームに加入はプラスで、新庄監督は「全く知らない」としつつ、外国人捕手は「面白い」と興味を示した。FA宣言したオリックス・伏見についても稲葉篤紀GMは「いろんな可能性を含めて考えています」と獲得を否定せず。31年ぶりのトレード攻勢に続き、巻き返しへ今後も補強に動くのか。動向から目が離せない。(東尾 洋樹)

 ▼日本ハム・石川亮 今まで関わってくださった方々とファイターズに感謝の気持ちでいっぱいです。ルーキーに戻った気持ちで、新しいチームでこれからも頑張りたいと思います。

 ◇石川 亮(いしかわ・りょう)1995年(平7)7月20日生まれ、神奈川県出身の27歳。帝京では1年夏に正捕手として甲子園出場。13年ドラフト8位で日本ハム入団。14年10月2日の西武戦でプロ初出場。今季は23試合に出場し、通算成績は207試合で打率.190、23打点。1メートル81、87キロ。右投げ右打ち。

 ▼オリックス・斎藤 突然のことだったので驚いています。新天地で活躍することが、こうした機会をつくっていただいた両球団への恩返しになると思っています。

 ◇斎藤 綱記(さいとう・こうき)1996年(平8)12月18日生まれ、北海道出身の25歳。北照では2年春夏に甲子園出場。14年ドラフト5位でオリックス入団。16年9月12日の楽天戦でプロ初登板。今季の1軍登板は5試合で、通算成績は58試合で1勝1敗、防御率6.13。1メートル82、93キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2022年11月11日のニュース