番長DeNA決めた初CS!雨中の神宮で5発先勝 “ミスター神宮”宮崎が自身初3戦連発

[ 2022年9月24日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA8―6ヤクルト ( 2022年9月23日    神宮 )

<ヤ・D>勝利し宮崎(左)らナインを出迎える三浦監督(撮影・島崎 忠彦)
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 2位のDeNAは23日、首位・ヤクルトとの3連戦の初戦を制し、19年以来3年ぶり4度目のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。打線が今季最多の5本塁打を含む16安打で8得点。5番の宮崎敏郎内野手(33)は自身初の3戦連発となる2本塁打を含む3安打5打点の活躍を見せた。ヤクルトの優勝マジックは4のまま。24日も勝ち、目の前での胴上げを阻止する。

 秋雨が降る神宮で水も滴るいい男。33歳のベテラン宮崎だ。2本塁打を含む3安打5打点。自身初の3試合連続アーチとなり「ホームラン打者ではないし、毎回自分のスイングを心がけているだけ。それが結果につながった」と笑った。

 初回2死一、二塁で大西のシュートを手元まで引きつけ、逆方向の右翼ポール際に先制の14号3ラン。3回1死二塁では大西のフォークを捉え左中間へ15号2ランを運んだ。4回は3打席連発こそ逃したが、原から左翼フェンス直撃の安打。台風15号の影響で断続的に雨が降る悪条件で主砲がチームに勇気を与えると、打線は相手投手陣に今季最多の5本塁打を含む16安打を浴びせて8点を奪った。

 プロ10年目の33歳は「ミスター神宮」だ。これで通算成績は79試合で打率・340、25本塁打、53打点。今季に限ると8試合で29打数14安打、打率・483まではね上がる。「打席に入ったときに何か球が見やすいというか、意識的にそんな感じがある」と言う。2敗すれば目の前で胴上げを許す首位ヤクルトとの直接対決3連戦の初戦。大勝ムードが終わってみれば2点差まで追い上げられただけに、宮崎の2発には大きな価値があった。

 職人と称される打撃は努力の積み重ねで磨かれている。33歳になっても本拠地での試合では誰よりも早く球場を訪れてバットを振り込む。今月前半の不調を乗り越え、3試合連続の複数安打で打率を3割台に復帰させた。

 ヤクルトとの打撃戦を制して5ゲーム差に縮め、チーム3年ぶり、三浦政権では初となるCS進出も決めた。この日は10連戦の8戦目だが宮崎は「みんな下を向くことなく、いい雰囲気でいる」と手応えをにじませる。「自分たちは上を見ている。また明日から勝っていく」と三浦監督。可能性がある限り、最後まで戦う。(大木 穂高)

 《DeNA3年ぶり4度目》DeNAが3位以内を確定させCS進出を決めた。CS進出は16年3位→ファイナルS敗退、17年3位→日本シリーズ進出、19年2位→ファーストS敗退に次ぎ3年ぶり4度目。過去3度は全てラミレス監督で三浦監督は初めてとなる。なお、DeNAは今日ヤクルトに勝ち、巨人が敗れると19年以来の2位以内が確定する。

 ▼DeNA・佐野(3回1死で自己最多となる中越え21号ソロ)何とか出塁しようと食らいついた。最高の結果。

 ▼DeNA・楠本(4回先頭で右越えに5号ソロ)スライダーを完璧に捉えることができた。

 ▼DeNA・森(5回1死で右越えに2号ソロ)打ったのは直球。コンパクトに振り抜くことを考えた。

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