関本賢太郎氏 大山に“復調の兆し”残り3試合に大きなプラス材料 阪神は最後まで泥くさく戦う姿勢貫いて

[ 2022年9月24日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神7―3広島 ( 2022年9月23日    マツダ )

関本賢太郎氏
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 【関本賢太郎 視点】大山の最終打席に、復調の兆しがはっきりと見て取れた。フルカウントからの7球目。外へ沈む変化球に対し引っかけることなく、反応でセンターへと打ち返した。

 元来、大山は配球の読みやヤマを張って打つタイプだ。試合前までの過去4試合が低調だった要因はフォームうんぬんではなく、読みが外れていた可能性もある。フルカウントだった最終打席は食らいつくケースであるとはいえ、状態が悪ければあの打撃はできない。反応でヒットできたことは、残り3試合を考える上で大きなプラス材料だ。

 先制、中押し、ダメ押しという試合展開は、打つべき選手が打てたという証だろう。キャリアハイを更新した大山の打点、中野と近本の最多安打争いと幸いなことに、個人記録の面でもモチベーションが尽きることはない。何より、全員から諦めない姿勢を感じ取れたこともまた、頼もしく映った。最後まで、タイガースらしく泥くさく戦うスタイルを貫いてほしい。(スポニチ本紙評論家)

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2022年9月24日のニュース