【大谷と一問一答】14勝目に「ループさんに勝ちがついても」年間200奪三振には「1つの強み」

[ 2022年9月24日 14:49 ]

ア・リーグ   エンジェルス4―2ツインズ ( 2022年9月23日    ミネソタ )

<ツインズ・エンゼルス>雨の中、力投する大谷(撮影・白鳥 佳樹)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は23日(日本時間24日)、敵地ターゲット・フィールドでのツインズ戦に「3番・投手兼DH」で今季26度目の投打同時出場。5回0/3を投げ3安打2失点で自己最多を更新する14勝目を挙げた。シーズン規定投球回まで残り9イニングとなった。4回には、日本人投手4人目のシーズン200奪三振を達成、メジャー史上初の30本塁打&200奪三振に到達した。打っては1点リードの7回に貴重な追加点となる中前適時打して9試合連続安打。エ軍は4―2で勝利し、連敗をストップした。

 これで通算成績は、投手は26試合で14勝8敗、防御率2・47。投球回数は現在153回で、162回の規定到達までは残り9イニング。すでに達した規定打席と合わせ前例のない”W規定到達”が視界に入っている。打者は146試合で539打数146安打、打率・271、34本塁打、90打点、11盗塁となった。

 試合後、大谷の主な一問一答は以下の通り。

――自身初のシーズン200奪三振。
 「大きい数字だと思うので、安定して投げられてきているところがいいところかなと思います」

――初回はグリップ、踏み場など雨の影響は。
 「踏み場がちょっと難しかったので、それは慣れるしかないですし、これからもあることだと思うので良い経験になったかなと思います」

――4回あたりから落ち着いて投げているように見えたが、徐々に慣れていったか。
 「終始、あまり慣れてはいなかったですし、やっぱり四球も多かったのでそこは一番今日良くなかったところかなと思います」

――降板した6回のについて。ループ投手が好救援した。
 「一番良くなかったのは先頭の0ー2から。もうちょっとしっかりボールを使って。もう少し厳しくいって、ボールでもいいくらいの感じで冷静さがあれば、もう少し違う展開だったかなと思います。ループさんに勝ちがついてもいいかなと思うくらい難しい展開だったと思いますし、難しいところではあったと思うので、さすがの投球だったなと思います」

――MVPを争うヤンキース・ジャッジの動向が気になるか、チェックしたりなど。
 「野球ファンとしてもちろん60本を打ったのを見ましたし、ファンとしてはもっともっと見たいなというのが率直なところではあるので。僕も打者をやっていますけど、なかなかああいうふうには打てることはないと。参考にもしていますし、勉強になっているなと思います」

――今季限りで現役引退を表明している元同僚のプホルス選手が通算700号を達成した。
 「本人がどういうふうに思っているか分からないですけど、700(号に)いくか、いかないかはもちろん全然違うというか。そこまで打っているのがすごいですけど、大きなことだと思うので。一緒に少しでもプレーできたのが光栄なことですし。本当に今年終わるのかなっていうくらいの打撃をしていると思う。少しの間ですけどプレーできたのは光栄だと思います」

――シーズン200奪三振は野茂英雄、ダルビッシュ有、松坂大輔に並ぶ日本勢4人目の記録。
 「奪三振能力は1つの強みだと思うので、それを今年1年間通してここまでこれているのは良いことだなと思いますし。なおかつ長いイニングを投げたいなという中で、今日はあまり良くなかったですけど、そこをもう1つ克服できれば、もっともっといい投球ができるんじゃないかなと思っています」

――寒さも足場の問題あったが、一番苦労した部分は。
 「コマンド(制球)ですかね。それはストライク率を見ても分かる通り、(ストライクゾーンに)アタックできていないところが、一番四球につながっているところだと思うので。打たれる、打たれないではなくて、ハードコンタクトも思ったより少なかったですし、どちらかというと自分のせいで走者をためてっていう感じだったかなと思う」

――寒さの影響は。
 「寒さではなかったですかね。雨は(ボールの)グリップ力もそうですし、足場の問題もそうですけど。ちょっと自分の思い通りにはいかない部分だったかなと思います」

――足場の問題は球場か相手投手バーランドとの兼ね合いか。
 「球場はたぶん相性は良かったと思いますね。バックネットの見え方もそうですし、球場の雰囲気もそうですけど。おそらく自分好みのマウンドだったかなと思いますけど。雨に関してはしようがないことなので。これから先まだまだ投げていきますけど、必ずこういうこともあるので良い経験になったと思う」

――打者としては9試合連続安打。昨季からの進化は。
 「今日も最後甘い球でしたけど、そこをしっかり打てているのはすごくいいところかなと思いますし。1~3打席目に関しては浅いカウントの中で、あまり無理して振る球ではなかったかなというのは振り返ってみてですけど、思うところではあります」

――精神的な成長を感じる部分は。
 「いろいろなシチュエーションを経験できているのは、そういう場数を踏むかどうかは大事なところではあると思うので。そこがメンタル面で助けてくれるところはあるかなと思います。慣れの部分で大きいところかなと思います」

――三振にいくまでのプロセスが良くなっていると感じるか。
 「今日に関しては真っすぐのグリップが浅かったというか、雨の影響もあって良くなかったので、その中でスライダーとか、カーブとか投げましたけど。もう少しスライダーに関してはコマンド、ストライクゾーンにアタックしていれば、あそこまで走者をためることはなかったんじゃないかなと思うので。いろいろな球種を投げるのは強みですけど、型にハマった投球というか、それで押していくのもそれも一つの引き出しなので、そういう意味では真っすぐが良くなかったのは今日の反省点かなと思います」

――大谷選手にとってプホルス選手はどんな存在か。
 「ヒールダウン(すり足気味の打ち方)をやろうかなと思ったのは、プホルス選手を見て最初に決めたので。そういう意味でもすごく影響受けていますし。練習の仕方もそうですけど、あそこまで長くやれるのは何か秘密があると思うので、それを身近で見れたというのはすごく良い経験というか光栄なことだったなと思います」

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