プホルス 史上4人目大台到達 2打席連発で通算700号達成!

[ 2022年9月24日 12:14 ]

ナ・リーグ   カージナルスードジャース ( 2022年9月23日    ロサンゼルス )

3回の第2打席、通算699号となる今季20号の本塁打を放ったプホルス(AP)
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 カージナルスのアルバート・プホルス内野手(42)が23日(日本時間24日)、敵地でのドジャース戦に「2番・指名打者」でスタメン出場。今季20、21号と1試合2本塁打を放ち、一気に通算700号を記録した。今季限りでの現役引退を表明している希代の長距離砲が通算762本塁打のバリー・ボンズ、755本のハンク・アーロン、714本のベーブ・ルースに続く、史上4人目の大台に到達した。

 完璧に仕留めた。3回1死一塁、かつてエンゼルスでともに戦ったド軍先発・ヒー二―の直球をスイング。打球は高い弧を描き、左翼スタンド中段まではじけ飛んだ。今月16日(日本時間17日)のレッズ戦以来、7試合ぶりの待望の一発。打った瞬間、敵地のファンは総立ち。自軍ベンチもお祭り騒ぎとなった。大歓声を背に、プホルスは表情一つ変えず、ダイヤモンドを一周。淡々と本塁を踏みしめた。

 リーチ後、すぐに大記録を達成して見せた。2-0の4回2死一、二塁、ド軍2番手・ビッグフォードの変化球を叩き、左翼席に大きな放物線をかけた。2打席連続本塁打で偉業を達成した。興奮のるつぼと化す球場。背番号「5」は一塁を回り、両手を天に掲げると、今度は味わうように、かみしめるように、じっくりとダイヤモンドを回り、満面の笑顔で本塁へと還ってきた。

 ドミニカ共和国出身のプホルスは1999年ドラフトでカージナルスに入団し、01年にメジャーデビュー。デビュー年に161試合に出場し、打率・329、37本塁打、130打点の驚異的な数字を残し、満票で新人王に選出された。2009年には本塁打王、10年には本塁打、打点の2冠を獲得。デビュー年から12年連続で30本塁打以上を記録するなど、メジャー屈指の強打者として実績を残してきた。

 12年にエンゼルスに移籍。度重なる故障に悩まされながらも数字を積み上げ、18年から21年途中までは大谷翔平ともプレーした。ドジャースを経て、今季からデビューを果たした愛着あるチームへと復帰。今季、当初は相手先発が左投手の場合に起用されることが主だったが、球宴明けから状態を上げてきた。

 本塁打だけではない。試合前の時点で安打数は史上9位の3374、打点は同3位の2203と打撃3部門で出色の数字を残している。希代の大打者がまたしてもメジャーの歴史に名を残した。

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