打撃だけじゃない! 阪神・佐藤輝、新庄以来4番で2桁盗塁&2桁本塁打達成 大山を見事“足スト”

[ 2022年9月1日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神6―5広島 ( 2022年8月31日    甲子園 )

<神・広>5回2死一塁、一走・佐藤輝は打者・大山のとき二盗を決める(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 主砲がバットと足で魅せた。1点劣勢の5回2死無走者、阪神・佐藤輝はコルニエルの159キロを捉えて一、二塁間を破る右前打。続く大山への2球目に、迷うことなく二塁を狙って駆け出した。

 「狙っていましたし、思い切ってスタートを切ることができたので良い盗塁になった」

 自らの足で好機を拡大し、続く大山の中前適時打を見事に“足スト”した。2戦連続の盗塁成功で今季の盗塁数を10とし、2年目で初めて2桁に乗せた。シーズン100試合以上4番出場して2桁盗塁&2桁本塁打は、00年の新庄剛志以来、球団史上4人目の快挙となった。走攻守三拍子そろったスケールの大きな選手を目指す若き大砲。2桁盗塁に声を弾ませた。

 「走れる時は積極的に狙っていくのが矢野監督の野球のスタイルなので。自分の中で一つ目標にしていた2桁盗塁ができたことは良かったですし、めっちゃうれしいです!」

 今季で完結することになる「矢野野球」が追い求めてきた姿勢を4番が体現。指揮官も「隙があって、ああいう風に行く姿勢は自分たちの野球。チャレンジしてくれた結果が、同点に結びついたと思う」と目を細めた。

 7回1死一塁でも左腕・森浦の直球を左翼線へはじき返す二塁打として好機を広げ、ロハスの決勝犠飛に結び付けた。「結果的に、打線がつながるヒットになったことが良かった」。連続試合安打を5に伸ばし、今季30度目の複数安打を記録。成長の歩みを止めない背番号8が、残り試合も矢野阪神をけん引する。(阪井 日向)

《新庄剛志以来22年ぶり》佐藤輝(神)が5回の二盗で自身初2桁の10盗塁目。今季104試合で先発4番を務め、本塁打18本の走れる主砲だ。阪神でシーズン100試合以上先発4番出場の打者が、2桁本塁打と2桁盗塁は00年の新庄剛志以来22年ぶり、2リーグ制以降4人目。新庄は先発4番のみで23本塁打、11盗塁だったが、佐藤輝は目下13本塁打、6盗塁。完全達成にはあと4盗塁必要だ。

続きを表示

2022年9月1日のニュース