ソフトB、10年ぶり屈辱14度目零敗 痛恨ガルビス暴走に藤本監督あきれ顔「勝手に行っちゃいました」

[ 2022年9月1日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0―3ロッテ ( 2022年8月31日    ペイペイD )

<ソ・ロ>5回、打者・増田の時に一走・ガルビスは二盗失敗しベンチに戻る(撮影・岡田 丈靖)
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 2位のソフトバンクは31日、ロッテに0―3で屈し2連敗となった。9安打を放ちながらホームを踏めなかった。零敗は今季14度目。13度だった昨年を上回り、17度だった2012年以来、10年ぶりの屈辱だ。先発の石川柊太投手(30)は粘投したが6四死球も響き5回2失点で8敗目。本拠地で8月に先発した試合では自身初黒星となった。チームは0・5ゲーム差で首位・西武を追って9月決戦に入る。

 3点を追う9回2死一塁で谷川原がチーム9個目の三振を喫して試合が終わった。打線はロッテと同じ9安打を放ったが、全て単打だった。試合後の藤本監督は、ため息をついて拙攻を悔やみ続けた。

 「つながらんねー。流れを変える1本が、なかなかね…。チーム打撃というのがね。打線にならないからね」

 6回には1死からコツン、コツンと明石、デスパイネがともに中前打で一、二塁としたが、グラシアルが遊ゴロ併殺。相手先発・石川の丁寧な投球に封じ込まれた。

 走塁面での2度のミスも響いた。初回無死二塁で野村勇が遊撃正面への鋭いゴロ。二塁走者・今宮が飛び出して挟殺プレーでアウトとなる間に、野村勇は二塁到達を狙うも二塁に送球されてアウト。先制機は消滅した。

 さらに痛恨だったのがガルビスの暴走。0―2の5回先頭で中前打。次打者、増田のときにノーサインで初球に二盗を企画し、アウトになった。ベンチ内は騒然となった。指揮官は、あきれて振り返った。「勝手に走った。何も(サイン)ない。勝手に行っちゃいました。“さあ、(攻めて)いこう”というところだったんだけど」。これでは勝てなかった。

 これで、日本ハム右腕・ポンセに“ノーノー”を食らった8月27日以来となる今季14度目の零敗。昨季の13度を超えて12年の17度に迫る10年ぶりの“零現象”は更新中だ。

 8月は14勝11敗1分けで終了。首位・西武も敗れて0・5ゲーム差のままだが3位のオリックスも1差に迫っている。4カードぶりの負け越しが決まって、勝負の9月に突入する。藤本監督は「明日から気持ちを切り替えてやっていかないといけない」。投手陣は2試合連続で3失点と粘っている中で打線の流れが悪く2連敗。混戦を抜け出すためには、打線にも粘りが求められている。 (井上 満夫)

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2022年9月1日のニュース