世界一目指すメッツのコーエンオーナー、来季サラリー総額3億ドル越えには無関心 心配は今季のブルペン

[ 2022年9月1日 11:08 ]

メッツオーナーのスティーブ・コーエン氏(AP)
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 メッツのスティーブ・コーエンオーナー(66)が31日(日本時間1日)、現時点でMLB30球団トップの2億9180万ドル(約407億円)のサラリー総額が、23年も中心メンバーをキープすれば3億ドルを越え、さらに跳ね上がることについて、「そうなるだろうね。でも来年の予算についてはあまり考えていない。ビリー・エプラーGMともまだ話していないし、それはシーズンが終わってからだ」と答えた。ニューヨークポスト紙が報じている。

 中心メンバーとは例えばジェイコブ・デグロムで、デグロムは3050万ドルのオプションを行使せずにFAになると見られ、そうなれば年俸は5000万ドル前後と予測されている。クローザーのエドウィン・ディアスもリリーフ投手で史上最大の契約を求めており、年俸2500万ドルあたりに落ち着くと見られる。さらにピート・アロンソ、ジェフ・マクニールとの年俸調停交渉も待ち受けている。だがオーナーは「これらはすぐに答えが出るし難しくない。要は我々がだれを引き留めたいのか、そして他にどんな選択肢があるかだ」と返事している。

 オーナーはそれより、今現在のことの方が気になると言う。オーナーになって2年目だが、世界一を勝ち取りたい。「プレーオフについて言うと、うちの先発投手陣は本当に良い。一方でブルペンは安定感の点で少し心配だ」と明かす。ブルペン防御率3・62は30球団で11位だ。「オッタビノは良いし、ルーゴは本領を発揮しつつある。スミスは負傷者リストから戻る。ケガをしていたメイもイニングをこなせば良くなるし、メギルも戻ればブルペンで投げる予定。みんなが戻れば層も厚くなりプレーオフでは上手く行く」と期待を込めた。ワールドシリーズに出るには王者ドジャースを倒さねばならないが、ナ・リーグ東地区でも、前年度世界一のブレーブスが3ゲーム差と背後に迫っている。

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2022年9月1日のニュース