森NY総領事が仕切り直しの始球式 メッツ・シャーザーからは励ましの言葉も 5月は実施できず 

[ 2022年8月26日 09:14 ]

メッツ―ロッキーズ戦で始球式を務めた日本の森美樹夫ニューヨーク総領事(AP)
Photo By AP

 メッツの本拠地、シティ・フィールドで25日(日本時間26日)、「ジャパン US ヒストリーナイト」と銘打たれたイベントが行われ、森美樹夫・在ニューヨーク総領事が始球式に登場した。

 捕手を務めたのは元メッツの選手でもある吉井理人・侍ジャパン投手コーチ。マウンドに立った森総領事は吉井氏のミットに数バウンドで収まるボールを投げ、場内のファンから喝采を浴びた。

 実は今季、森総領事がシティ・フィールドで始球式のマウンドに立つのはこれが2度目になる。5月13日、「ジャパンナイト(Japanese HeritageNight)」の際にも大役を務めるはずが、先発投手だったマックス・シャーザーの投球練習と重なってしまうという手違いのため、タイミングを喪失。森総領事はボールを投げる機会がないまま、フィールドを小走りに出る羽目になってしまった。

 そんな経緯を経て、仕切り直しとなったこの日のイベント。試合前、森総領事はクラブハウスの横でシャーザーと対面する機会があったという。そこで帽子にサインをもらい、来日経験もあるシャーザーと日本について話したのだとか。「シャーザー投手からはかなり力強い励ましの言葉をいただき、サインまで頂戴して、“今回一緒に投げよう”ということで一緒に投げた次第です」と笑顔で話した。

 前回の運営ミス後、メッツに批判も集まり、ある球団関係者は「正しいことがしたくて今回の場を設けた」と話した。その思いを受けた森総領事も「メッツが球団全体で私たちをサポートしてくれているのがわかった」とうれしそうな表情。「日本には災い転じて福と成すという言葉もある。今回の経験を糧にして、メッツ球団とのこれからの友好関係、野球を通じた日本とアメリカの交流を強めていきたい」と思いを述べていた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月26日のニュース