落合博満氏 なぜ「アライバ」を入れ替えたのか?特別な二遊間について知られざる秘話

[ 2022年8月26日 17:25 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が26日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「野球人・落合博満が選ぶベストナイン」と題して2回に渡り語りつくした。第2弾は2004~2011年の中日監督時代の経験を元に、監督目線から見たベストナインについて語った。

 落合氏はまず、「(監督当時)パ・リーグの野球見てないから、ほとんど。だからセ・リーグに偏っちゃうと思うけども。パ・リーグのファンの方にとっては非常に“何でこの選手なのか”って思う人もいるでしょうけども」とパ・リーグのファンを気遣いながら選定を始めた。

 遊撃手は二塁手と同じく食い気味に「井端(弘和)ハッハッハッ!」と即答。落合氏にとって“アライバ”の2人の存在は特別だったようで「やっぱり彼も守備範囲広かったよ、うん」と頷き「最後の頃は膝をケガして動きが悪くなったけどね」と懐かしそうに振り返った。

 ここで監督時代の後半にアライバの守備位置を入れ換えたことがあった。その真意を問われると「あれは井端の動きが悪くなってきたっていうのと、亜細亜大学の監督と会った時にね、“もともと井端セカンドをやってたよ”という話を聞いたんで。それで荒木はもともとショートだったっていうね。あぁ、それだったらできるだろうということで。だから井端の動きが悪くなければ変える必要はなかったんだけども。あの三遊間、二遊間で抜ける打球を飛び込んで止めてくれればセカンドランナーがサードで止まる、もう一勝負できるかなっていう、その発想からだよ。あの2人を入れ換えたっていうのは。まあそれは監督の一存でね」と詳細に語った。

 落合野球のキーとなった2人について落合氏は「だからまぁ、どっちも音を上げたけどね(笑い)。でも最終的に荒木は2年間ショートをやったわけだから、それだけ景色が変わった野球を見られたっていうのは、彼にとっては良かったんじゃないのかなとは思うしね」と特別な存在だったアライバコンビについて思いをはせていた。

 動画の最後には「今、現役でやってる選手も含めちゃうと坂本(勇人)がショートに入ってきてもおかしくないなっていうのがある」と語った。

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