落合博満氏 「守備とかポジショニング度外視」外野手3選手に「よく打たれた」「厄介な打者」

[ 2022年8月26日 17:30 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が26日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「野球人・落合博満が選ぶベストナイン」と題して2回に渡り語りつくした。第2弾は2004~2011年の中日監督時代の経験を元に、監督目線から見たベストナインについて語った。

 落合氏はまず、「(監督当時)パ・リーグの野球見てないから、ほとんど。だからセ・リーグに偏っちゃうと思うけども。パ・リーグのファンの方にとっては非常に“何でこの選手なのか”って思う人もいるでしょうけども」とパ・リーグのファンを気遣いながら選定を始めた。

 外野手の選定に移り、まず初めに左翼手について「ラミレス!」と迷いなし。「これもバッティング。もう守備とか度外視してる。レフト、センター、ライトっていうポジショニングも度外視して、ラミレス」と落合氏の中で文句なしの一人であることを強調。「ああ、よく打たれた…ここっていうところでやられたよな」としみじみと振り返った。

 続いてセンターについて「金本(知憲)」と、ラミレスに続きポジション度外視での選出。「彼はほら、元々レフト守ってたんだから、そうなればレフトっていうふうにダブっちゃうけども、さっき言ったように“外野手”としての選び方。あれだけ(試合に)出続けるってことはないわけだから。で、彼にもよく打たれましたよ」と通算2539安打を放ち、1492試合という連続フルイニング出場の世界記録を持つ鉄人の名を挙げた。金本の打撃については「パワーはそんなになかったんじゃないの」と意外な反応。その理由について「30本台のホームランだったら中距離バッター。(金本は2005年に40本も)大概は中距離バッターだよ、日本の場合は。オレがホームランバッターって言えるのは田淵(幸一)一人だもん。あの持って生まれた体とあの打ち方と打球の角度。日本のバッターでホームランバッターって言われるのは田淵さんで最初で最後なのかなって」と落合氏が考える“大砲論”にも話が及んだ。

 そして最後の一人は「青木(宣親)。これも厄介なバッターでしたよ」と日米通算で2500安打以上をマークし、今も現役でヤクルトの柱として活躍する安打製造機の名を挙げた。

 落合氏は監督時代にやられた印象の強いバッターを中心に選定。「パ・リーグの打者も含めれば、もっと違う選手の名前も挙がったんだろうけど…それでこういう選び方になりました」と総括した。

【落合氏が監督時代の目線で選んだベストナイン】

投 川上 憲伸
捕 阿部慎之助
一 小笠原道大
二 荒木 雅博
三 中村 剛也
遊 井端 弘和
外 ラミレス
  金本 知憲
  青木 宣親

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