エンゼルスが延長11回サヨナラ負け…大谷は見せ場なく4の0 今季最悪借金20で身売りショック収まらず

[ 2022年8月26日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3―4レイズ ( 2022年8月24日    セントピーターズバーグ )

<レイズ・エンゼルス>4回、空振り三振に倒れて肩を落とすエンゼルス・大谷(撮影・大森 寛明)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は24日(日本時間25日)、レイズ戦に「3番・DH」でフル出場し、4打数無安打に終わった。チームは延長11回に逆転サヨナラ負けで5連敗を喫し、今季ワーストの借金20となった。5月25日以降の3カ月間で25勝55敗は30球団ワーストの成績。球団売却への手続きを進めると発表してから一夜明け、ショックを引きずるように苦しい戦いが続いている。

 エンゼルスナインは硬い表情のままベンチ裏に下がった。1点リードの11回に2点奪われサヨナラ負け。最後は1死一、三塁から、一ゴロを処理したウォルシュの本塁悪送球の間に決勝の生還を許した。フィル・ネビン監督代行は「お互いの投手陣が良かった。良い試合をした」と懸命に前を向いたが、5連敗で借金は今季ワーストの20に膨らんだ。

 大谷は今夏の球宴で先発を務めた25歳左腕マクラナハンとの対戦で、初回は98・8マイル(約159キロ)の剛速球を外角に集められ、最後はカーブで空振り三振。4回も同じく直球で追い込まれ、再びカーブで空振り三振を喫した。6回に四球を選ぶのがやっとで、見せ場をつくれなかった。

 球団は前日、売却などを検討する手続きを開始したと発表。一夜明け、地元紙が大々的に伝えた。ロサンゼルス・タイムズは、03年に球団を買収後、ワールドシリーズを制覇できなかったアート・モレノ・オーナーの在任期間を「ANGELS’ LOST YEARS(エンゼルスの失われた時代)」との見出しで批判。オレンジカウンティー・レジスターは「LONG TIME COMING(長い時間がかかった)」と売却の決断の遅さを揶揄(やゆ)した。

 トラウトが左胸郭の炎症から復帰後2戦連発となる26号ソロを放ち、球団タイ記録の通算1024得点に到達したことが唯一の好材料。米スポーツサイト「ジ・アスレチック」のブレット・マグワイア記者はツイッターで、5月24日の貯金10から一転、25勝55敗と一気に転落した翌25日から3カ月間は、メジャー最低の成績だったと指摘した。先行きが不透明で、今季の目標も見いだせないチームは、どこへ向かうのか。(笹田 幸嗣通信員)

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2022年8月26日のニュース