落合博満氏　監督時代「厄介な存在でしたよ」ノムさん以来と評したオレ流ベストナインの捕手

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（68）が26日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「野球人・落合博満が選ぶベストナイン」と題して2回に渡り語りつくした。第2弾は2004～2011年の中日監督時代の経験を元に、監督目線から見たベストナインについて語った。

　落合氏はまず、「（監督当時）パ・リーグの野球見てないから、ほとんど。だからセ・リーグに偏っちゃうと思うけども。パ・リーグのファンの方にとっては非常に“何でこの選手なのか”って思う人もいるでしょうけども」とパ・リーグのファンを気遣いながら選定を始めた。

　捕手は誰を選びますかと聞かれた落合氏は、迷うことなく「阿部慎之助」と言い切った。理由として「あれだけ打てるキャッチャーってのは珍しいからね。野村（克也）さん以来じゃないのかな」と通算2132安打、406本塁打で首位打者と打点王のタイトルも獲った巨人の歴代最強捕手の名を挙げた。続けて「厄介な存在でしたよ。対戦相手とすれば」と当時を振り返り笑った。

　それはリード面と言うよりは「打撃の方で」としつつも「リードもだんだんうまくはなってきてたけどね」と捕手としての総合力を評価した。

　また、ここっていう場面で打たれたことが多かったか聞かれた落合氏は頭をポリポリかきながら「あぁ、多かった」としみじみ。「何でここで！っていうのは結構あったよ。（ちゃんとコースに投げたのに打たれたことも？）あぁ、それはあったと思う。だから、ここには回したくないなっていう。あの当時のジャイアンツの打線っていうのは、そういう打線組んでたからね。アナのあるところっていうのは、そうはなかったような気がするし」と阿部慎之助を擁するライバル・巨人の打線についても回顧した。