男子ゴルフ蝉川泰果「泣いちゃいましたね」 中島啓太に続いた!涙の史上6人目アマチュアV

[ 2022年9月25日 15:03 ]

男子ゴルフツアー パナソニック・オープン第4日 ( 2022年9月25日    小野東洋GC=7113ヤード、パー72 )

<パナソニックOP・最終日>優勝カップを手に満面の笑みを見せる蝉川泰果(撮影・井垣 忠夫)
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 首位タイから出たアマチュアの蝉川泰果(せみかわ・たいが、21=東北福祉大4年)が66で回り、通算22アンダーで史上6人目のアマチュア優勝を達成した。

 第3ラウンドでは、国内ツアー最少ストロークを2打更新する61を叩き出し、通算16アンダーの首位に急浮上。ツアー12勝の宮本勝昌(50=シーミュージック)と2週連続優勝を目指す大槻智春(32=真清創設)とともに首位タイで終えた。

 首位タイでスタートした蝉川は前半のアウトを2バーディー、1ボギーの35でターン。後半のインは10番でバーディーを奪うと流れに乗った。13番からは驚異の5連続バーディー。最後のパットを決めると、目に涙を浮かべた。

 試合後のインタビューで蝉川は、「パー3で入った後に、そこが1番ウルッと来てて“ここで泣いたらダメやな”と思いながら最終来たらやっぱりウルッと来た時に泣いちゃいましたね」と笑顔。「この前の関西オープンで最終組で回らせていただいて、そこで悔しい経験があったり、今日ももしかしたら…っていう気持ちがあったんですけど、その中で伸ばしあいで優勝することが出来てとても嬉しいです」と喜びを語った。

 「スタート前はそんなに緊張しなかったんですけど、いざティーショットを打つと凄い緊張感が出てきたんですけど、キャディーの中村くんが凄く励ましてくれてその言葉で段々としっかり地に足がついた感覚で、この18ホール回れたなって言う感じです」ときょうのラウンドを振り返った。

 中島啓太に続く、2大会連続アマチュア優勝に「世界アマで一緒のチームでやらせていただいて、(中島)啓太の存在は僕の中では大きくて、いつか追い越したいな、追いつきたいなっていう気持ちが凄くあった中で啓太が去年優勝した試合で自分が優勝出来て凄い嬉しいです」とコメント。「地元の応援して下さっている方が結構、応援に来てくださって、その方たちの応援やほかのギャラリーの方の声援が僕の力になって今回優勝できたと思います」と続けた。

 プロ転向については、「これでQTを受けなくて良いというのが自分の中ではホッとしていて、来年転校して、今回の優勝を糧に…」と安どの様子。最後には「4日間応援ありがとうございました。僕自身、アグレッシブに攻めるゴルフをするんですけど、気持ちで18ホール回る姿をこれから見ていただけたらなと思います。応援よろしくお願いします」とした。

 ◇蝉川 泰果(せみかわ・たいが)2001年(平13)1月11日生まれ、兵庫県加東市出身の21歳。プラスチックのクラブで1歳からゴルフを始める。大阪・興国高を経て東北福祉大へ。同大では主将。17年関西ジュニア優勝。21年関西アマチュア優勝、日本学生2位。同年12月にナショナルチーム入り。今年6月の下部ツアーでアマチュア優勝。8月の世界アマチュアチーム選手権個人戦で2位。1メートル75、77キロ。得意クラブは1W。夢は兵庫教大付小5年の時にテレビ番組で宣言した「世界4大メジャー制覇」。

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