羽生結弦さん、アイスショーは「年内に2回くらい」「もっと強く、もっと体力を」khb東日本放送生出演

[ 2022年9月25日 17:45 ]

羽生結弦さん(22年8月、撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇を達成し、プロに転向した羽生結弦さん(27)が25日、地元のkhb東日本放送「サンデーチャージ!&スポーツ」に生出演した。

 番組内で「今やりたいこと」を問われた羽生さんは、「しっかりアイスショーをやりたいと思っていて。まだ宮城県内とか仙台市内とかというのはちょっと言い切れないですけど、いずれ仙台だったり宮城県でもやりたいなと思っています」とし、今後の見通しを語った。

 「一応、アイスショー自体は年内に2回くらい、とりあえずやろうかなと思っていて。ちょっと箱の問題とか会場の問題がなかなか難しくて。プロに転向するってちゃんとみなさんの前で言ってから、いろいろ動き始めたので。なかなか会場を取れなくて大変だったんですけど、とりあえず2回はやろうと思っています」

 競技としてのフィギュアスケートはショートプログラムを演じ、翌日や翌々日にフリーという形で進行。プロとして銀盤に立つ羽生さんは、「これからアイスショーをメーンにやっていくとなると、一日に最低2、3個くらいのプログラムをどんってやらないといけなくなってくる。そういうことを考えると、確かにプロスケーターって枠で考えれば確かに3回転でもいいじゃないか、2回転でもいいじゃないかってなるんですけれども、僕は4回転を跳んでなんぼだと。3回転半を跳んで、4回転半も挑んで、みたいなことを考えているので。そうすると、もっともっと体力つけないといけないんですよね。そういった意味ではギアを上げきって、もっと強く、もっと体力を、みたいな感じでは思っています」とさらなる進化を見据えた。

 思い描くショーの形についても言及。「これまで僕はアイスショーの演技1つ1つに込める気持ち、体力がかなりあったので1つだけのプログラムに絞らせていただいていた、というのが正直あって。それをちょっとずつ増やしていこうかな、ということは思っています。1つのアイスショーで何回か羽生結弦見られるよ、みたいな感じではしようかなと思いますね」と話し、次のように続けた。

 「あとは、ショーに対しての見え方、音楽とどういうふうに合っているのかとか。フィギュアスケートって言葉がないので、どうしても表現したいことなんだろうなってわかんなくなったり、すごい抽象的になったりもするんですよね。それをもっと伝わりやすく、みなさんにとって分かりやすく、みたいなことはいろいろ工夫したいなと思っています。アイスショーの枠をちょっと取っ払っていけるくらいの勢いで頑張っていきたいなとは思います。ただ、ちょっと時間がなかったので、そこまでいけるかなっていう、ちょっと妥協しながらの部分は、プロデューサーとしてはちょっと妥協しているかなと思わなくはないんですけれども、これからさらに頑張っていけたらなと思います」

 競技会とは異なり、アイスショーには厳格なルールは存在しない。「例えば、具体的に言うと競技だったら同じジャンプ2回までしかできないよってルールがあったりするんですけど。同じジャンプ4回でも5回でもやっちゃえ、とか、コンビネーションジャンプといって、ジャンプ跳んですぐジャンプ跳ぶみたいなのもあるじゃないですか。あれを何回もやれちゃうよ、みたいな。ルールを取っ払って、でも、難しいことをやっている、技術的にも体力的にも難しいことをやる。それプラスアルファで試合でやっていたものをより完成度高くやって見せるということもやっていけたらいいなと思います」と話した羽生さんは、「ここまで言って良かったのかなってちょっとハラハラしてます」と笑みを浮かべていた。

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2022年9月25日のニュース