五十嵐カノアが初の世界一 日本男子は国別優勝でパリ五輪追加出場枠獲得 サーフィンワールドゲームズ

[ 2022年9月25日 05:31 ]

サーフィン ワールドゲームズ最終日 ( 2022年9月24日    米カリフォルニア州ハンティントンビーチ )

<サーフィンワールドゲームズ最終日>男子決勝で優勝を決め、日本のチームメートに肩車されて喜びを爆発させる五十嵐カノア(C)International Surfing Association
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 男子決勝で東京五輪銀メダリストの五十嵐カノア(木下グループ)が15・96点をマークし、初優勝を果たした。1回戦から決勝までの全8ヒートで1位の完全優勝を果たした五十嵐の活躍により、村上舜、上山キアヌ久里朱(くりす)と共に3人が出場した日本男子は国別団体でも優勝。この結果、24年パリ五輪の追加出場枠1を獲得し、最大で3人の出場が可能となった。

 決勝の約2時間前に行われた準決勝(7回戦)を16・93点の1位で通過していた五十嵐は、35分ヒートの決勝では合計8本のライディングを行い、2本目に7・83点、5本目に8・13点をマーク。インドネシアの東京五輪代表で日本人の母親を持つリオ・ワイダ(和井田理央)らを退けた。

 昨年の東京五輪で銀メダルを獲得した五十嵐は、16年から参戦するプロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)でも今季自己最高のシーズン総合5位に入っていた。ワールドゲームズでは18年、21年の2位が過去最高だったが、ついに悲願の世界タイトルを獲得した。

 初優勝を果たした五十嵐は浜に上がると、ボードを右手で掲げガッツポーズ。さらにボードを叩いて喜びを表現した。生まれ育ったハンティントンビーチで、今大会最大の目標だった男子国別優勝も果たし、「チームのために(五輪の)追加出場枠がほしかった。本当に特別な勝利」と喜びに浸った。

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2022年9月25日のニュース