フェンシング女子サーブル団体が銅 江村、パリ五輪へ「新しい歴史をつくっていきたい」

[ 2022年7月25日 05:11 ]

フェンシング世界選手権最終日 ( 2022年7月23日    エジプト・カイロ )

フェンシング世界選手権女子サーブル団体で銅メダルを獲得した日本の(左から)福島史帆実、尾崎世梨、小林かなえ、江村美咲(日本フェンシング協会提供)
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 女子サーブル団体で日本(江村美咲、福島史帆実、尾崎世梨、小林かなえ)が銅メダルを獲得した。準決勝で世界ランキング1位のフランスに惜敗したが、3位決定戦で同8位のスペインを45―43で下した。サーブル団体での表彰台は世界選手権では男女を通じて初。日本勢の今大会のメダルは金1、銀1、銅2の計4個となり、1大会でのメダル獲得数は過去最多となった。

 五輪と並ぶ世界最高峰の舞台でサーブル団体では初となるメダル獲得。勝利の瞬間、感極まってピストに座り込んだ江村にメンバーが駆け寄り、歓喜の輪をつくる。江村は「誰かがうまくいかなくても、他のメンバーでカバーし合える良いチームだった。準決勝の逆転負けは本当に悔しかったけど、メダルを獲得して最後は笑って終わることができた」と涙を拭った。

 今大会のサーブル個人で金メダルを獲得した江村だが、準決勝のフランス戦では40―38とリードした最終第9ピリオドに逆転を許し、アンカーの役目を果たせなかった。気持ちを切り替え、「動作が速くなり過ぎていた部分を修正した」というスペインとの3位決定戦、3度ともリードされた場面で登場し、逆転劇の主役を演じた。

 昨夏の東京五輪は団体5位だったが、今季はワールドカップ、世界選手権で計3個のメダルを獲得した。江村は「自分たちでもオリンピックへの手応えを感じています。このメンバーでこれからも新しい歴史をつくっていきたい」と2年後のパリ五輪に目を向けた。

 ≪エペ個人銀、団体銅 見延「うれしい」≫男子エペ、女子フルーレ陣は24日に帰国した。男子エペ個人銀、団体銅メダルを獲得した見延和靖(ネクサス)が羽田空港で取材に応じ、「金には届かなかったけど、率直にうれしい」と喜びを語った。元世界ランク1位だが、世界選手権でのメダルは初めて。団体では昨夏の東京五輪金メンバーから宇山賢が抜け、新たなチーム構成で表彰台を死守した。日本はサーブルも含め、今大会4つのメダルを獲得。35歳は「フェンシング大国になりつつあることをアピールする良い大会だった」と振り返った。

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2022年7月25日のニュース