菊地絵理香が逃げ切り地元初V プロ転向400試合目の節目飾った!ツアー5勝目

[ 2022年7月25日 04:05 ]

女子ゴルフツアー 大東建託いい部屋ネット・レディース最終日 ( 2022年7月24日    北海道 滝のCC=6560ヤード、パー72 )

優勝し笑顔を見せる菊地(撮影・会津 智海)
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 首位から出た北海道出身の菊地絵理香(34=フリー)が69をマークし、通算20アンダーで昨年6月のアース・モンダミン・カップに続くツアー5勝目を挙げるとともに自身初の地元Vを飾った。北海道勢の地元大会制覇は98年東洋水産レディースの大場美智恵以来2人目。68で回った三ケ島かな(26=ランテック)が通算19アンダーの2位。菊地と同じ北海道出身の小祝さくら(24=ニトリ)は通算18アンダーの3位だった。

 最終18番グリーン。菊地はプレーオフ進出を懸けた三ケ島のバーディーパットを待つことなく、あっさり20センチを残したパーパットをタップインした。

 「かなちゃんは全然入れてくる。隙を見せちゃいけないし、そう思ってないとダメだと思いました」

 吐き気を催すほどの緊張感の中、16番以降は失われた手の感覚を取り戻すため周囲に悟られないよう懸命に手指を動かした。三ケ島がバーディーを逃し、重圧から解放された菊地は地元ファンの前で「たくさんの北海道の皆さんに応援していただいて凄く幸せな気持ちになりました。ありがとうございました」と感極まって涙。中学卒業と同時に郷里を離れ、人生の半分以上を道外で過ごしてきたが、背中を後押しする地元の声援は温かかった。

 この試合がプロ転向後、節目のツアー出場400試合目。今月12日には34歳の誕生日を迎え、すっかりベテランの域に入った。

 「今の若い選手は自分の中に限界をつくらない。私も見習いたいと思って」。過去プレーオフは4戦全敗。勝負弱い自分に別れを告げようと笹生優花ら一回り以上も違う若手に助言を求めたこともあったが「怖さを感じていた」という若くて勢いのある三ケ島、小祝の追い上げを振り切り、一つ自分の中の限界を取っ払うこともできた。

 今季ツアー優勝者の平均年齢は24・1歳。ここまでの20戦で、30代の優勝は菊地のほかは上田桃子、サイ・ペイインだけと若手の台頭はすさまじいが「下手だから練習する。私は単純にそう考えてるだけ」と菊地。今後は自身初のシーズン複数回優勝が目標になる。

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2022年7月25日のニュース