【世界陸上】福部真子「笑っちゃうぐらい速かった」 日本記録樹立レースで世界記録誕生

[ 2022年7月25日 10:17 ]

陸上・世界選手権最終日 ( 2022年7月24日    米オレゴン州ユージン・ヘイワードフィールド )

世界陸上・女子100メートル障害準決勝で日本記録を出した福部真子(右)(AP)
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 女子100メートル障害準決勝が行われ、世界陸上初出場の福部真子(27=日本建設工業)が12秒82の日本記録を樹立した。1組8位で日本勢初の決勝進出はならなかった。

 追い風0・924メートルの中、組で2番目に速い反応速度で好スタート。徐々にほかの選手にかさわされて最下位の8着に終わったが、持てる力を最大限に発揮した。

 「(タイムが)スクリーンに映った瞬間、感極まって涙が出ちゃうぐらい、うれしかった。でも、ちょっと時間が経って、これでも世界と戦えないんだと。壁の厚さを感じました」

 同組で走ったナイジェリアのアムソン(25)が世界新記録となる12秒12をマーク。その凄さを肌で感じた。

 「笑っちゃうぐらい速くて、必死に追いかけた。この舞台だから(日本記録)を出せたのかな。でも、全く満足していない。世界の壁の厚さや高さを感じたし、世界記録のレースを走れたというのは一生に一度あるかないかで、奇跡のレースと言っていいぐらい。テレビで見ているのと実際に走って感じるのとでは違う。このレースを走れたことを糧にしたい」

 オレゴンの経験を財産とし、さらなる高みを目指していく。

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