元レイカーズのメドベデンコ氏が優勝リングを売却 母国ウクライナのための支援が目的

[ 2022年7月25日 09:41 ]

2005年、ナゲッツのエルソンとルーズボール争うレイカーズのメドベデンコ(AP)
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 ウクライナ出身でNBA元レイカーズのスラバ・メドベデンコ氏(43)が、2001年と02年にファイナル優勝を飾ったときに手にしていた2つのチャンピオンリングをオークションに出品。ロシアの侵攻によってスポーツができる環境を失ってしまった子どもたちを支援するためで、全額を自身が主宰する基金に寄付することになっている。

 AP通信によれば、オークションはカリフォルニア州のラグナ・ニゲル社で27日から8月5日まで実施。同社の予想落札価格は1つにつき少なくとも10万ドル(約1360万円)となっている。

 キーウ在住のメドベデンコ氏は難民となったウクライナ人支援のために開催されたバスケットボールの試合のためにポーランドのワルシャワに滞在中。「自分は有能な兵士でもないし射撃もうまくはないが支援はできる」と、キーウにいるときには自動小銃を手にしてキーウの地域担当兵士として従軍していた。

 1979年4月4日生まれの同氏は208センチ、115キロのパワーフォワードとして2000年にレイカーズに入団。同チームで6シーズン、2006年にはホークスでプレーした。NBAでは通算263試合に出場して(先発58試合)平均12・7分のプレータイムで5・3得点、2・8リバウンド。2020年にはキーウ市議会選挙に立候補したが落選していた。

 同氏には3人の子どもがいて、一時は祖母のいる遠隔地に移っていたが、今はキエフで家族一緒に暮らしていることも明らかにしている。

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