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宇良 左足だけで土俵際残った!半回転し貴景勝の突進かわして逆転勝ち

[ 2022年5月20日 05:30 ]

大相撲夏場所12日目 ( 2022年5月19日    両国国技館 )

貴景勝(手前)を突き落としで破る宇良(撮影・久冨木 修)       
Photo By スポニチ

 平幕・宇良が大関・貴景勝を突き落とし、3敗を堅持した。押し込まれた土俵際、左足だけで残して逆転勝ちした。平幕・隆の勝は2敗を守り、1差で横綱・照ノ富士、宇良、佐田の海が追っている。

 「業師」の称号に「土俵際の魔術師」を追加しよう。闘牛でマタドールがひるがえすのは赤い布。ピンクのまわしを締めた相撲界のマタドールは、押し込まれた土俵際、左足だけで残して体をよじって半回転し、貴景勝の突進をかわした。バランスを崩して倒れ込んだが、踏ん張って粘った分、先に大関の右足が土俵を割っていた。物言いの末、軍配通りに勝ち名乗りを受けた。

 陽動作戦が効いた。立ち合いではいつも、相手から離れて後ろで手をつく。この日も一度後ろで腰を落とした後、貴景勝が腰を落とす前に仕切り線の手前まで接近した。遅れて手をついた大関は立ち合いの変化を勘ぐったのか当たりに本来の強さがない。相手を見て立った。左右喉輪からあっさり土俵を背負った宇良だが、左へ回り込む余裕が生じた。

 取組後の取材。宇良は相撲内容について、「勝てて良かった」と語った以外はいつも通り「分からないです」と繰り返した。ただ、終盤戦に入っても優勝を争う現状については、「1つ上の人が負けることを祈ってやってるわけじゃないので、関係ない」と語気を強めた。今場所、隆の勝との対戦がまだなく、自力優勝の可能性を残すのも心強い。

 17年名古屋場所での東前頭4枚目から、両膝のケガなどで序二段まで番付を落とし、昨年名古屋場所で再入幕。以降、貴景勝戦は3度目で2勝1敗。3大関で唯一白星先行していた大関まで魔術師らしく幻惑し、佐渡ケ嶽審判長(元関脇・琴ノ若)から「あれ(身のこなし)が持ち味。優勝争い?千秋楽まで分かりません」との称賛も引き出した。

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