序二段は花房と琴手計が全勝 千秋楽V決定戦へ「負けたくない」同学年ライバル互いに闘志

[ 2022年5月20日 13:07 ]

大相撲夏場所13日目 ( 2022年5月20日    東京・両国国技館 )

<夏場所13日目>東誠竜(右)を押し倒しで破る花房(撮影・郡司 修)
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 序二段の花房(19=二所ノ関部屋)が東誠竜(22=玉ノ井部屋)を押し倒しで下して7戦全勝とした。持ち味の下から押して前に出る相撲で完勝。九州情報大出身の22歳を相手に「年の差とか関係ないので思い切りやってやろうって気持ちでやりました」と気迫を見せた。

 先場所序ノ口優勝の琴手計(18=佐渡ケ嶽部屋)も7戦全勝とした。身長1メートル89の大青山(21=荒汐部屋)を相手にもろ差しからタイミングよく右外掛け。右差し左上手を得意の形としているが、この日はもろ差し狙いの立ち合いだった。「相手が大きいので中に入っていこうって気持ちでやりました」。作戦通りの快勝だった。

 これで7戦全勝で2人が並び、千秋楽に行われる優勝決定戦で争われることに。2人は今年の初場所で初土俵を踏んだ同学年の同期生。ともに関東出身で小学生の頃から何度も対戦してきたライバルだ。花房が「同期には絶対負けたくないです」と力を込めると、琴手計も「同学年として負けたくない気持ちはあります」と闘志を燃やした。

 ◇花房 海(はなふさ・かい)2003年4月15日生まれ、東京都調布市出身の19歳。6歳から三鷹相撲クラブで相撲を始め、小3で白鵬杯優勝。小4で全日本小学生優勝大会3位。小5でわんぱく相撲全国大会3位。茨城・東洋大牛久高3年時に関東大会無差別級優勝。22年初場所初土俵。1メートル74、123キロ。

 ◇琴手計 太希(ことてばかり・たいき) 本名・手計 太希。2003年7月8日生まれ、千葉県柏市出身の18歳。5歳から柏相撲少年団で相撲を始め、小6でわんぱく相撲全国大会8強。さいたま市立大宮西中3年時に全国都道府県中学生大会3位、全国中学校大会8強、白鵬杯2位。埼玉栄高1年時に関東大会無差別級優勝。3年時に全国高校金沢大会優勝。22年初場所初土俵。1メートル82、121キロ。兄は幕内・琴勝峰。

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