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スノボ歩夢の弟・海祝も来た!初の兄弟表彰台 さあ北京ワンツーへ平野家号砲

[ 2022年1月23日 05:30 ]

冬季Xゲーム第1日 ( 2022年1月21日    米コロラド州アスペン )

メダルを手にポーズをとる2位の平野歩夢(左)と3位で弟の海祝
Photo By 共同

 トッププロが集結する北京五輪前最後のビッグイベントが開幕し、スノーボードのスーパーパイプ(ハーフパイプに相当)男子で五輪代表の平野海祝(かいしゅう、19=日大)が初出場で3位に入った。2位の兄・歩夢(23=TOKIOインカラミ)と、国際大会では初の同時表彰台。冬季五輪では日本初の快挙となる個人種目の兄弟表彰台へ、夢が膨らんだ。同スロープスタイル女子に出場した北京五輪代表の村瀬心椛(ここも、17=ムラサキスポーツ)は4位だった。

 出場できるのは世界でわずか10人。スタート台に立つことだけでも難しいXゲームで、初出場の平野海が3位に食い込んだ。全身迷彩色のウエアに身を包んで登場。完成度の高いトリックを次々に決め、滑り終えると手に持ったボードを上下に揺すって、詰めかけた観客をあおり立てた。

 「ずっとこの舞台に立つのが夢だった。自分のスタイル、自分らしい滑りがドカンとこういう舞台で出せたのが良かった」

 こだわったのがW杯など国際スキー連盟(FIS)公認大会では得点に結びつきにくい、スノーボーダーならではの“スタイル”だ。兄とは逆のグーフィースタンス(右足前)で飛び出すと、全4本の試技の最初は回転を一切つけずにリップから大きく飛び出し、えび反りしながらグラブ(ボードをつかむ技)。1本目には20・2フィート(約6メートル16)に達した。「メダルを獲れたという実感は思ったよりない」と話したが、その“カッコ良さ”は本場米国のファンをとりこにした。

 元サーファーの父・英功さんが海好きだったことから、海祝と名付けられた平野家の末っ子。幼少期からスケートボードに励んでいたが、スノボに本格的に取り組み始めたのは兄が銀メダルを獲得した14年ソチ五輪がきっかけだった。昨年8月には兄弟一緒にスイスで雪上合宿を行い、歩夢が「兄弟で上がっていきたい気持ちは特別ある」とした五輪にたどり着いた。

 「兄ちゃんは凄い存在なので、自分の中で」と、大会ではあくまでライバル。高回転技で金メダルを目指す兄とは一線を画す高さで勝負の弟は「自信がないと自分を出せない。五輪もさらにいい滑りができるんじゃないかなと思っている」と初舞台に思いをはせた。

 ◇平野 海祝(ひらの・かいしゅう)2002年(平14)10月14日生まれ、新潟県出身の19歳。14年ソチ五輪で次兄の歩夢が銀メダルを獲得したことに刺激を受け、12歳でスノーボードを開始。18年世界ジュニア選手権で3位、20年冬季ユース五輪で2位。今季W杯種目別総合順位は7位。新潟・開志国際高―日大。1メートル65、60キロ。長兄・英樹(えいじゅ)さんとの3兄弟の末っ子。尊敬するアスリートはイチロー。

 《68年夏の三宅兄弟だけ》▽日本人きょうだいの五輪個人競技同種目同時メダル 夏季の68年メキシコ大会重量挙げフェザー級で、三宅義信が金、弟の義行が銅を獲得したのが唯一の例。平野兄弟は史上2組目、冬季では初の快挙に期待がかかる。個人競技同日メダルは、昨年の東京五輪の柔道で阿部一二三、詩兄妹が金メダル獲得で達成している。

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